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豊岡でのささやかな愉しみ ~冬の家しごと編~

春、大好きです

 

豊岡に春がやって来ました。

気温が15度を上回ると、途端に元気になる私!
(豊岡の冬は最高気温が1度なんて日も多いですから)

ふわっとした風が肌に触れる感じとか、空気の匂いとか、
鳥の声、草木の芽吹き、そんな小さな小さな春の訪れをただただ嬉しく思えるのは、雪がたくさん降り積もる豊岡の冬の厳しさに耐えたご褒美なのかもしれないなーと、毎年思いながら春を迎えます。

春のレポートはまた次回のお楽しみにして
今日は冬の間の家しごとの一つ、熊木家の味噌作りのお話をしようと思います。

手前味噌のススメ

 

今年は、4回もお味噌を作る機会がありました。

最初は、職場で企画したお味噌作りの会。
(カミノさんが味噌作りデビュー体験談として書かれています)
ある日のカミノ家。~念願のお味噌作り~

次は、豊岡で行われているキッズワイルドのスタッフとして参加した親子味噌作り体験
(キッズワイルドの冬遊びの楽しい様子は井垣さんの記事から伝わってきますよ)
とよおか子ども野生復帰大作戦!~キッズ・ワイルド~

そして3回目は、毎年お手伝い(という名のお邪魔)に行ってる”先輩母ちゃん”のお宅の味噌作り。

私たち家族のことをいつも気にかけてくださり、私を娘のように優しく厳しく見守っていてくれる母のような人生の大先輩。
自然と共におおらかに暮らす”先輩母ちゃん”については、またご紹介しますね。

 

そしてそして!
この冬最後の味噌作りは自宅で。
4回目は誰にでも手に入る材料と道具で作ってみようと、市販の大豆と麹でほんの少しだけの味噌作り。

小学3年生の娘が4回の味噌作りを一緒に手伝ってくれました。
中2の息子も4回目だけ半ば強制的にこき使いました。笑

今では毎年恒例になった自宅用の味噌作り。
娘がお腹にいる時に作り始めて、
赤ちゃんの頃は夜、寝かしつけた後一人で。
少し大きくなったら子どもたちも一緒に粘土遊びの要領で。
小学生になった今では、娘がメインで作れるようになってきました。

麹と塩を合わせ、やわらかく茹でて潰した大豆と混ぜ合わせて容器に詰めていく作業。
小さな子も一緒にできる楽しい家しごと。

 

気軽に始めてみませんか

 

最近は若いお母さんたちの中にもお味噌を作る方が増え、味噌作りを通していろいろな輪が広がっていくことがとっても嬉しいなぁと感じます。

最後に作ったお味噌は、乾燥した大豆500グラム分。
この分量なら、自宅にある一番大きなお鍋とボールで誰にでも作れると思います。

冬に仕込んだ白っぽく塩辛いペースト状の大豆が、次の秋に蓋を開けた時には、ふんわりとした良い香りの赤茶色のお味噌にすっかり変わっている。そんな姿を目にした時の感動は何度作っても変わらないのです。

まさに手前味噌!
料理がヘタクソな私の作るお味噌汁がおいしく感じられるのは、手前味噌で作ってるから。
毎日、自画自賛です。笑

 

 

昔はどこの家でも当たり前のように作っていた自宅用の一年分のお味噌。
今ではスーパーでいつでも簡単にお味噌が手に入りますが、数時間作業するだけでおいしいお味噌が出来上がります。
お味噌として食べるには数か月の保存期間が必要ですが、365日の食卓を支えるお味噌がたった一日で出来上がるなんて、とっても贅沢だと思いませんか。

最初は少量から気軽に始めて味噌作りの楽しさを多くの方に知ってもらえればいいな、と思っています。

 

 

どこで暮らしていても作れるものですが、豊岡では地物の大豆や麹が手に入りやすく、寒い時季に雪が多くて外出できない日でも家族みんなで楽しめる家しごとの一つ。

麹も自宅で手作りをしていた昔のように、但馬では今でも自家製麹で味噌作りをされているおばあちゃんたちがまだまだいらっしゃると聞きます。

そんな但馬での暮らしの知恵を受け継いでいけたら、もっと心豊かな生活を送ることができるのではないかなぁと思っています。

寒い季節に仕込み、四季を通してゆっくりと発酵させ味に深みを出す家庭での味噌作り。

四季がはっきりと感じられる豊岡だからこそ、こんな愉しみ方もできるのだと思っています。

冬は寒いし、雪も多いし、大変なことももちろんたくさんあるけれど、自分次第でいくらでも楽しみに変えることができるんだなってこと、今こうして書いていて改めて感じるのでした。

さぁ!暖かくなって、身体も軽くなってきたところで、次はどんな愉しみを見つけましょうか。

 

 

この記事を書いた人

くまき家

豊岡市出身、豊岡高校卒業後、京都や神戸で過ごし19年前にUターンした妻。
結婚を機に尼崎市からIターンした夫。
小学生の娘、高校生の息子、うさぎ。
豊岡の四季を愉しみながらのんびり暮らす4人と1羽の家族です。

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