ある日のカミノ家。~念願のお味噌作り~
突然ですが、みなさんどんなお味噌を使っていますか?
こちら只今わが家の冷蔵庫に入っているお味噌。

こうのとり味噌。
我らが豊岡産のお味噌で、農薬や化学肥料に頼らない『こうのとり育む農法』で作られた大豆とお米が使用されています。美味しいお味噌ですよ。豊岡市内の農協やスーパーで販売されています。
このお味噌を見ているせいか、
先日4歳の息子に
「お味噌は何で出来ているか知っていますか?」
とたずねると…
なんと
「こうのとり!」と。
そんなまさか…。
息子よ、嘘だと言ってくれ!
そんなことではいけないと思い、
以前から興味のあった念願のお味噌作りに行ってきました。
もちろん、
お味噌がこうのとりで出来ていると思っている長男と一緒に。
場所は袖長建設の事務所である「ennas」(エンナス)。
豊岡駅から徒歩で20分ほどの場所にあります。
住設備ショールーム兼、多目的スペースとして運営されていて、定期的にマルシェやお料理教室をされています。
私もこれまでに、
絵のイベントをさせていただいたり
お料理教室に参加したり
お世話になっています。

ennasに到着すると、味噌作りの先生が大豆を炊いていました。
今回の先生は、豊岡で天然酵母のパンを焼いている「楽熟」の本庄さん。
すごく美味しいよ、と人づてに聞いて
すぐに申し込みをしました。

最初に先生が前年に仕込んだお味噌で作ったお味噌汁をいただきました。
先生のご主人が山から獲った、イノシシのお肉入り。
これがとっても美味しかったのです‼

先生がご夫婦で丹精込めて作られた自家製の青豆に、
丹波産の黒豆も使います。(写真左上)
最初の説明が終わるころには、豆たちはふっくらと美味しそうに炊きあがっていました。


ミンサーやすり鉢を使って、大豆をつぶします。
息子も初めての体験でしたが、「まだやる!」と根気強く頑張っていました。

こちらはミンサーでつぶした青豆。

こちらはすり鉢でつぶした黒豆。
どちらも、このまま食べても十分に美味しかったです。

麹と天然塩を混ぜあわせて、『塩切り麹』というものを作ります。
こちらの麹も、先生のお手製。
塩で手がピリピリしました。

大豆と塩切り麹をMIXして、よく混ぜます。
息子と一緒に「美味しくな~れ、美味しくな~れ」と呪文を唱えながら混ぜました。
できたお味噌を容器に入れ、あとはおまじないの蓋をたくさん。(これは企業秘密で教えられません…。)
お味噌は秋ごろに食べられるみたいです。

ちなみに写真のような容器は、味噌作りに最も不適切な容器という先生の逆・お墨付き…。.
味噌作り当日に、焦ってケチって大きなプラスチック容器を買って持っていきました。
お味噌作りには、ホーローの容器や、樽が向いています。それもなるべく空気に触れない深いもの。
そんなことは当たり前じゃないかという声が聞こえてきそうですが、
味噌作り1年目の私は、この平たいプラスチック容器で見守ります…。それだけが悔やまれる…。
何はともあれ、息子と一緒に大切に作った、はじめてのお味噌。
出来上がりがとっても楽しみです!
今回はennasさんのワークショップに参加しましたが、豊岡市内ではお味噌作りをしている場所が何か所かありますよ。
それだけではなく、当たり前のように自宅でお味噌を作っているお母さんがたくさんおられるのです。

味噌作りを通して、
豊岡の食材が豊かであるということ。
それを大切に、ひとつひとつを出来るだけ手作りしているお母さんがたくさんおられることを改めて感じました。
そういえば豊岡の人って、「それどうやって作るん?」とチャレンジする女の人が多い気がします。(カミノ調査)
さすが、鞄の歴史が奈良時代まで遡る街なだけあります。
職人の街。
女の人も、どこか職人気質なのかもしれませんね。
それではまた!