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神鍋にスキーに連れてってもらったがな!

こんにちは。市民ライターの田上敦士です。

2024年2月12日(月・祝)、神鍋高原の万場スキー場で「移住者交流イベント~ウチらをスキーに連れてってぇな~」が行われました。

「豊岡に移住してこられた方に豊岡をもっと知ってほしい、いろんな人と出会ってほしい」という思いで定期的に実施している交流イベントで、過去にはバスツアーで紅葉を観に行ったり江原河畔劇場で交流会を開いたりしています。好評につき、昨年度からは開催頻度が増えています。今回のスキー企画には、23人の移住者の方(ファミリー7組、個人2名)が参加されました。その他に私たち市民ライターとその家族、市役所スタッフなど合わせて30人余りでのツアーとなりました。

「スキーは全くしたことがない」という人たちにはスキー板の履き方からレッスン。

中には上級者の方もいらっしゃいましたし…

久々にスキーやスノボをするという方も…

子どもたちは雪遊び。

沖縄から移住して来られた一家も、初めてのスキーを満喫されていました。

ちなみに城崎で生まれ育った私は、もちろんスキーの経験はたくさんあるのですが、子どもの頃は今以上に運動が苦手で、あまり滑れませんでした。そして高校を卒業してからは苦手意識もあって「私をスキーに連れてって」世代なのに全くスキーには行かず…子どもが小さかった頃に一度行ったきりで、今回実に二十数年ぶりのスキーとなったため、初心者コースでレッスンを受けるところから始めました。

怪しげな腰つきで滑る筆者

2時間のレッスンが終わるころには、初めてスキーに挑んだみなさんもすっかり上達していました。

この神鍋高原には、私たちが訪れた万場スキー場以外に、8割が初中級向けの斜面で子ども向けの”雪のゆうえんち”も備えた「アップかんなべ」と、神鍋一の標高を誇りエキスパートからファミリーまで楽しめる「奥神鍋スキー場」の3つのスキー場があります。神鍋のスキー場の歴史は古く、その発祥は1923年。日本にスキーが伝わったのが1911年と言われていますから、その12年後には神鍋でスキーが行われていたことになります。去年、2023年はちょうど100周年にあたる年でした。

ただ近年は雪不足の年も多いのが悩みの種。今年も雪があまり降らない冬でした。今回のイベントが行われた万場でもすでにところどころ地面が露出しているところもあり、もしかしたらこの記事が公開される頃にはゲレンデがクローズされているかもしれません。そこで去年の100周年にあたって、日高神鍋観光協会は「神鍋高原ゆきみらい100周年宣言」を発表しました。

実は神鍋は、2万2千年ほど前(人類の歴史でいえば旧石器時代)まで活動していた、近畿地方で最も新しい火山です。春から秋にかけては美しい渓流や滝などに加え、風穴や溶岩流などの火山活動が生んだ独特の地形を歩くトレッキングなども行われています(詳しくは日高神鍋観光協会のHPをご覧ください)。
また「道の駅神鍋高原」に隣接した「神鍋温泉ゆとろぎ」も人気です。私もスキーでかいた汗を温泉で流して帰りました。

こうした地形地質資源も含めて、自然の恵みとともに歩み発展してきたから神鍋だからこそ、自然環境を大切にしていかなければいけないという思いが「神鍋高原ゆきみらい100年宣言」には込められています。

八反の滝【写真:日高神鍋観光協会】

今回の移住者交流イベント、参加者の皆さんはみんな笑顔で家路に就かれました。移住者同士で交流を深めるだけでなく、豊岡の魅力をさらに知ってもらうことができたこのイベント、ぜひ毎年実施できればと思っています。

この記事を書いた人

田上 敦士

城崎生まれ。大学進学で上京し、大阪のテレビ局に就職して30年余り。早期退職して2020年に但馬に帰ってきました。
合同会社TAGネット 代表(といっても、社員は私だけです)

http://www.tag-net.work

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