鬱々としがちな豊岡の冬の曇り空、北欧カラーで心晴れやかに!
こんにちは、大阪から豊岡に移住して3年目のコザキです。
今回はこれから豊岡暮らしをはじめようとしている方に個人的にオススメしたい「北欧カラーの導入」についてのお話です。
▲雪の豊岡駅、一面の曇り空
雨の日が多いことで有名な豊岡。特に冬は北から寒気が流れ込み、太陽が隠れる日が多くなります。
国土交通省 気象庁 日照時間一覧表にて大阪との冬の日照時間の差を比べると、大阪が367.7時間、豊岡は165.3時間。豊岡の日照時間が大阪の半分以下となっています。
(※2025年11月30日~2026年1月28日まで60日間の日照時間合計)
日照時間が少なくなると、心身にさまざまな影響が現れるそうです。
代表的なのがこの3つ。
・体内時計がずれることで自律神経が不安定になる
・日光浴などで分泌されるセロトニンが減少し、感情が沈みがちになる
・体が夜と勘違いすることでメラトニンが増加し、ぼーっとしやすくなる
これらの要因が「ウィンターブルー(冬季うつ)」と呼ばれる状態につながると考えられています。
鳥取・秋田・新潟など豊岡と同じくらい日照時間が少ないエリアから移住してきた人なら環境差は感じないかもしれませんが、晴れが多い地域で育った人は生活に何らかの影響が出るかもしれません。
私は豊岡生まれの妻と出会ってから10年近く豊岡に足を運んでいるので、この「大阪との気候の違い」については理解していました。
なので、我が家では日照時間対策のひとつに色彩心理学を取り入れています。
リビングの壁紙を一面イエローに
まず、引っ越しの際、思い切ってリビングの壁紙をイエローにしました。
芸能人のミュージックビデオに出てきそうな、ビタミンカラーです。
これが大当たり。
玄関からリビングに入った真正面がこのイエローの壁なので、「おかえりなさい!」と元気よく迎え入れてくれている感じがします。
雨の日でも雪の日でも部屋が明るく、リビングでの時間が元気を回復するひとときに。
家に遊びに来た人からも「コザキさんの家って明るくていいですね」と感想を頂いたりしています。
このイエローの壁紙を採用するにあたって「悪目立ちして失敗したらどうしよう…」と悩んでいましたが、予想以上に良い心理効果を得ることができました。
ちなみに住宅用の内装材で「貼ってはがせる壁紙シール」という商品があり、失敗しても剥がすことができます。色のラインナップも豊富。DIYが得意な人は試してみてはいかがでしょうか。
他にも、クッションカバーやソファーカバーを明るい色にするという方法があります。
壁紙を変えるのは大がかりですが、カバー類なら気軽に模様替えができるのでオススメです。
日本海側の冬に効果的な色は?
では、カラーコーディネートをするにあたってどのような色を配置するのがいいのでしょうか。
色彩心理学や環境色彩の観点から、大きく分けて2つの方向性が推奨されています。
① 北欧で使われている「高明度カラー」
明るいイエロー → 太陽の替わり。気分を前向きに。(参考カラー #FFD84D)
ライトオレンジ → 体感温度を上げる。行動促進。(参考カラー #FFB347)
アイボリー(生成り) → 光を拡散。緊張を低下。(参考カラー #FFF8E7)
白に近い「高明度カラー」は視覚的に明るさを補うことで気分の落ち込みや緊張感を和らげ、前向きな感情を引き出しやすくする効果があるとか。
日照時間の少ない環境では心理的な閉塞感を軽減して、心身を活動モードに切り替える助けとなるそうです。
② 空の色を補う「暖かい補色系」
冬の日本海側の空は「グレー×青みがかった色」が多いので、それを補う暖色を配置。
視覚的なコントラストで気分の沈みや寒さの印象を和らげ、安心感・温もり・前向きさを補います。
コーラル → 赤の活力とピンクのやさしさを併せ持ち、孤独感をやわらげる。(参考カラー #FF6F61)
テラコッタ → 大地・土を連想させ、安心感と落ち着きを与える。(参考カラー#C96A4A)
マスタード → 太陽光に近い黄色系で思考を前向きにし、停滞感を軽減。(参考カラー#D4A017)
色選びの注意点としては、日本海側の冬は光が弱いため彩度が高すぎると色だけ浮いて目と脳が疲れやすくなるそう。
ちょっと落ち着いた色にして彩度を上げすぎない、のがコツとのことです。
(※注:色彩のもたらす効果には個人差があります)
雑貨もカラフルなものを採用
もっと気軽に色彩を取り入れたい人は、カラフルな雑貨を生活に取り入れるのが良いと思います。
私はマグカップを明るいカラーにしました。
大阪にいた時は落ち着いた色を多く使っていましたが、今は色の入ったマグの使用頻度が高くなっています。
毎日のコーヒータイム後を活動的にするための、私なりの工夫です。
生活環境を「豊岡仕様」に整える
この「生活空間への北欧カラーの導入」について豊岡在住の人に話を聞いてみると、実感がわかない反応ばかりでした。
妻の実家でも、意識的に明るい色を使うなどはしていないとのこと。
色彩心理の本によると、日照時間が少なく雨の多いエリアではその環境に調和しやすい「紺・深緑・こげ茶・薄紫・黒・グレー」などの低明度の色やくすみカラーが好まれる傾向があるそうです。
それに加え、昔から豊岡に住んでいる人はこの環境に体が慣れているので色対策をする必要性が少ないのかもしれません。
▲雪の大開通り
ただ、私が以前書いた記事「雨が多い豊岡に移住したら知っておきたい、気象病・低気圧対策について」で触れましたが、多くの人は環境の変化に体が慣れるのに2〜3年はかかるそうです。
豊岡に移住した若い人で、気候の変化が気になって心身に不調を感じる事例があったと耳にしています。
(※ウィンターブルーは一般的に女性や若い方、20~30代に多いといった統計があります)
移住後の生活を楽しくスタートするために、意識的に生活環境を「豊岡仕様」に整えるのが大事なのかなと思います。
▲豊岡演劇祭で買ったぬいぐるみ
カラーセラピー的な対策なので万人受けするかはわかりませんし、あくまで色彩心理は「気分をサポートするアクセント」という位置付け。
日照時間対策としては「曇天でもカーテンを開けて外光をできるだけ取り入れる」「できるだけ散歩しに外へ出る」などが定番です。
色だけで全部解決できるとは思いませんが、私個人としては北欧カラーが生活の質向上に役立っているのを感じています。
ちなみに、北欧スウェーデンの首都・ストックホルムの日照時間はおよそ70〜75時間程度。(※冬期2か月間の推測値)
豊岡が165.3時間だったので、さらに半分の日照時間です。
北欧では、色使いを「精神安定(well-being)のインフラ」として当たり前のように生活に取り入れています。
移住後、冬はなんとなく気分が落ち込むな…と思ったなら、それは日照時間の変化が影響している可能性があります。
豊岡の冬を晴れやかに楽しく暮らす方法、「北欧カラー」がヒントになるかもしれません。
■参考文献・ウェブサイト
『色彩心理図鑑』ポーポー・ポロダクション(著)日本文芸社
『今と未来がわかる色彩心理』南涼子(著)ナツメ社
『北欧テイストで楽しむ100人の部屋づくり』ネコ・パブリッシング
『“ウインター・ブルー(冬季うつ)”気のせいではなかった!冬に気分が落ち込む理由とは』/医療法人 澄心会 豊橋ハートセンター
『気分で“選ぶ色”は変わる?――うつ・不安・喜びと色の科学』/国分寺イーストクリニック




