移住者交流イベント「炉ばたのつどい」リポート
3月19日、豊岡市の「とゞ兵(とどひょう)」で、移住者交流イベント「炉ばたのつどい」が開催されました。
このイベントは、かつて神社の境内などで近所に住む人々が、たき火を囲んで焼き芋を焼いたりおしゃべりをしたりしていたような気楽な雰囲気の中で、豊岡に移住した人と地元の人、さらに移住を検討している人たちが語り合う場を作ろうと、移住相談窓口「暮らしのパーラーTOYOOKA」が企画したイベントです。
「暮らしのパーラーTOYOOKA」は、実際に移住を経験した先輩移住者が案内人を務め、市民目線で豊岡の魅力を伝えています。現在は豊岡市内の「カバンストリート」にある元老舗料亭「とゞ兵」を拠点に活動していて、この日のイベントも「とゞ兵」で行われました。この「とゞ兵」は兵庫県景観形成重要建造物に認定された歴史的建造物ですが、現在は地域のにぎわいの拠点として再生されています。中庭が会場となる予定でしたが、あいにくの雨模様のため2階のイベントスペースに場所を移して行われました。
会場には「飛んでるローカル豊岡」に掲載されている空き家情報の相談ブースや、東京から豊岡に移住したカバン職人による「革財布づくりのワークショップ」のコーナー、さらに西アフリカの打楽器「ジャンベ」の体験コーナーも設けられました。
参加者は、最近豊岡に移住した人や「飛んでるローカル豊岡」の市民ライターなどおよそ50人。家族連れで参加した人も多く、特に「ジャンベ」のコーナーは子どもたちに大人気!絶え間なく太鼓の音が会場に響いていました。
参加者には焼き芋が配られ、移住した人同士でそれぞれの体験を話し合うなど交流を深めました。
また、京丹後市よりスパイスカレー店「THE SPICE」がポップアップレストランを開店、地元で大人気のこのカレーを目当てに来場した市民ライターもいたとかいないとか…
さらに、豊岡に移住する予定の人や移住を考えている人のための「オンライン相談コーナー」も設けられ、市役所のスタッフや市民ライターが豊岡の魅力や豊岡の暮らしについて本音で語り合っていました。
会場でのアンケートによれば、参加の動機(複数回答可)は「地域に住む人と交流してみたい」が8割以上、「豊岡での暮らしのことをもっと知りたい」がおよそ6割でした。
中学卒業後に豊岡を離れ、半年前に豊岡に戻ってきたばかりの20代の男性は「コロナ禍の影響もあってこういう交流の場がなかったのでとてもありがたかった」、親の介護などのために奥さんの実家のある豊岡に移ってきたという50代のご夫婦は「なかなか面白い空間で、いい出会いの時間でした」と感想を話しました。
主宰した「暮らしのパーラーTOYOOKA」の中原大輔さんは「多くの方が立ち寄ってくださり、思っていた以上にゆっくり過ごして頂きました。思いがけない出会いや再会もあり、特に移住して間もない方にとっては気軽に繋がりが作れる場がいかに貴重な機会であるかを再認識できました。次回こそは青空の下で炉ばたを囲んで語り合えればと思っています。」と振り返っていました。
2022年度には「飛んでるローカル豊岡」でもこういったイベントを企画していければと考えています。