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神鍋高原に集まる楽しさ。自然を楽しむ別荘地ライフ。

こんにちは!

豊岡市日高町の神鍋高原で民宿を営む、市民ライターの飯田勇太郎です。

 

夏はスポーツ合宿地、冬はスキーなどの観光地として賑わう神鍋高原ですが、私の民宿の近くにちょっと珍しい場所があります。

自然の中、人の気配はあまりなく静かで、特徴的な家々が並ぶ場所。

「別荘地」です。

その別荘地について少しお話しさせていただきます。

別荘地ってどんなところ?

その名の通り、別荘が建ち並ぶ場所。

正式には「神鍋グリーンハイツ」という名称です。

隣にも管理が違う別荘地はありますが、今回はこの神鍋グリーンハイツのお話です。

いつ頃できたのか詳しいことはわかりませんが、結構昔からあると思います。

分譲地としてスタートしたそうですが、かつてのブームなどで、京阪神の方々が涼しいこの場所に別荘を建てることが増えたのだと思います。

長期休暇になると別荘地にも人がちらほら。

奥の方は山がそびえており通り抜ける道もないので、別荘地内はそこに用がある人くらいしか入ることがなく、本当に静かな印象です。

別荘地内に潜入!

別荘地内を歩いてみましょう。

木造の建物が多いです。雪が積もらないように角度の急な屋根となっています。

 

建物のそばに木々があるような場所も。

 

お店がないので静かです。ちなみに夜は暗いです。

この日はいろんな方が帰ってきていたらしく、京阪神ナンバーの車が多く停まっていました。

この別荘地内には現在160件ほどの家があるそうです。

 

そしてなんと、この別荘地内には八反(はったん)の滝という落差24mの滝があります。

かなりの迫力で、いつ見ても大自然の雄大な姿に圧倒されます。

別荘地に住む人々

冒頭で僕は別荘地のことを人の気配があまりないと言いました。

別荘地なのでずっと人がいるわけではないという意味でしたが、すみません。
本当はなんと、別荘地に移住し、そこで生活をする人がここ数年増えているんです。

 

そんな方々にお話を聞きたいと、先輩である前田敦司さん(写真左)のお家にお邪魔させていただきました。

前田さんはNPO法人かんなべ自然学校で代表を務める、自然を愛する心の広い先輩です。

そこに癖の強そうな方々が揃い、別荘地での暮らしについて少しお伺いしました。

 

前田さんが住みはじめたのは6年ほど前。Uターンで帰ってきて家を探していた時に別荘地で暮らしている方と知り合われたそうです。
その方から別荘地でのライフスタイルを聞いて魅力を感じ、自分も探したところ今の物件を見つけられました。

その頃から定住者が増えているみたいです。

ここに集まった皆さんは自然が好きな印象。

別荘地をスケボーで走ったり、冬には時間ができたらスノーボードに出かけたり。

ある方は、別荘に来る前はオーストラリアに住んでいたらしいのですが、この別荘地も海外のような住みやすさで、オーストラリアとの違和感がないとのこと。

ごちゃごちゃしておらず、山が近く高原の雰囲気も感じられ、田舎ではなくひとつのリゾート地という感覚。
友達が来ても、車が走っておらず外で自由に遊べるので、「大きな公園の中に家が建っているイメージ」という話もありました。

近所の方とは絶妙な距離感で、道端で出会ったら挨拶はするけど、それぞれの個性を尊重しながら、自由に暮らせているとのこと。

他にどんな移住者がいるかざっくりとしかわからないけど、悪い意味での干渉は無く暮らせているそうです。

「不便は感じないですか?」と質問してみましたが、

「自分の好きな雰囲気の場所で、自分の時間をゆったり取りながら、たまに気の合う友人とホームパーティができたら他に何がいるの?」と返されました。

お金持ちとはまた違う「心豊か」な暮らしができていると楽しそうに話してくれました。

インタビューのつもりが、すごくフレンドリーでいきいきされている皆さんと話していると、僕も楽しくなってきてしまいました。

(この後めちゃくちゃ飲まされました…)

ちなみに前田さんちのテラスからの冬の景色です。

すごく綺麗ですね。

神鍋高原に集まる「楽しさ」

前田さん以外の移住者の方も、本当に自然やアウトドアスポーツが好きな人が多いイメージです。

中には閉鎖されてしまった地元のスキー場でスノーボードのイベントをする方もいます。

各地から仲間が集まり、その場所が賑わいます。皆さん楽しそうです。

神鍋で生まれ育った僕としては、神鍋高原の自然に価値を感じて住んでくれるということがすごく嬉しいです。また、イベントでいろんな場所から来られた人や地元の人が一緒に楽しめる空間があることも嬉しいです。

田舎には良いところも悪いところもあるかもしれませんが、いろんな価値観を共有しながら僕たちも暮らしていきたいです。

そうしたら、神鍋高原にはもっといろんな楽しさが集まる気がします。

この記事を書いた人

飯田 勇太郎

実家の民宿のあとつぎ。
高校まで豊岡市で過ごし、大学進学とともに神戸へ。大学、就職を経験し、地元である神鍋にUターン。
その後、旅行会社に就職し、30歳を機に家の仕事をつぐ。
趣味は音楽鑑賞、ライブ鑑賞。

http://www.4n8.jp

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