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豊岡七駅めぐり《前編》

こんにちは。市民ライターの田上敦士です。

以前の記事で「広い豊岡市内に、鉄道の駅が7つしかない」ことを書きました。が、当然のことながら日常生活の中で乗り降りする駅は限られています。鉄道ファンの私ですが、城崎に住み豊岡高校に通っていた学生時代に城崎駅(現・城崎温泉駅)と豊岡駅は何百回と乗り降りしたものの、それ以外の駅はそれほど身近な存在ではありませんでしたし、未だに乗り降りしたことのない駅もあるのです。

そこで、これらの駅についてあらためて自分で訪ね、ご紹介してみようと思い立ちました。
駅の数はちょうど7つ。城崎温泉名物の「七湯めぐり」になぞらえて「七駅めぐり」、スタートです!
豊岡市の玄関口・豊岡駅を皮切りに、大きい駅から順番に一気にご紹介…というつもりだったのですが、書いてみるとそこそこのボリュームになったので、前後編に分けることにしました。前編では比較的大きな四つの駅をご紹介します。

なお、この日は雨模様。豊岡特有のどんよりした天気のため、写真も暗めのものが多くなっていますが、ご容赦ください。

1.豊岡駅

1909年に開業した、JR山陰本線の豊岡駅。京都丹後鉄道の分岐駅でもあります。現在の駅舎は2011年にできたもので、コウノトリが羽ばたく姿をモチーフにしています。

駅前には「アイティ」という複合ビルが建っています。中には、大型スーパー「さとう」や専門店街、多目的ホールなどを備えた「豊岡市民プラザ」などの市の施設、さらに私がパーソナリティを務めるFMジャングルのスタジオもあります。

アイティ

駅から東におよそ800メートル延びるアーケード商店街「大開通り」は、歴史ある豊岡のメインストリート。「豊岡復興建築群」と呼ばれる歴史的な建造物も多数立ち並ぶ商店街を15分ほど歩くと、カバン店などが軒を連ねる観光スポット「カバンストリート」につながっています。

ただ、すっかり「クルマ社会」となった豊岡ではショッピングの主役の座は商店街からバイパスに移り、大開通りにはシャッターを閉めた空き店舗も目立ちます。近年では、再び大開通りににぎわいを取り戻そう!というイベントも行われています。

大開通り

新駅舎の完成とともに、豊岡駅には西口が新設されました。駅の西側には住宅地が広がり、高校などもあるため「西口ができて便利になった」という人は少なくありませんが、駅前広場にはバス停とレンタカー屋さんがあるだけ。もっとも、2~3分歩いてバイパス道路まで出ると、コンビニなどたくさんのお店が立ち並んでいます。

駅前にはあまり何もない、豊岡駅西口

2.城崎温泉駅

城崎町で生まれ育った私にとっては最もなじみの深い駅です。かつては「城崎駅」でしたが、旧城崎町が豊岡市と合併する1か月前の2005年3月1日に現在の名前に改称されました。大阪からの特急「こうのとり」・京都からの「きのさき」の終着駅で、電化区間もこの駅までです。

駅を出ると正面には「城崎温泉観光センター」、右手には「駅舎温泉さとの湯」、その横にはバスターミナルと「ツーリストインフォメーションセンターSOZORO」が並び、まさに温泉街の玄関口の風情を漂わせています。

SOZORO(左)とさとの湯(右)

城崎温泉駅から地蔵湯に続く通りには土産物店や飲食店が建ち並び、旅気分を盛り上げます。カニの季節は言うに及ばず、年間を通してこの駅通りから観光客の姿が絶えることはありません…でした。コロナ禍の前までは。
今は夏休みとあってそれなりにお客さんの姿はありますが、本来の賑わいには程遠いのが現状です。一日も早くコロナ禍が収束してくれることを、心の底から祈ります。

駅前通り

3.江原駅

旧日高町の中心地にある江原駅は、特急も止まる大きな駅です。1997年に現在の駅舎が完成しました。

やたらと広い東口の駅前広場を抜けると、さまざまなお店が営業していますが、その中の1軒がこのお店。

バーガーシティ・サンロード店

この看板を見て「お、懐かしい!まだあったんだ!?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。かつて全国チェーンとして一世を風靡した「バーガーシティ」。本部が経営破綻した後も単独店舗として営業を続け、今では日本に残る唯一の「バーガーシティ」です。

また、平田オリザさんが主宰する劇団「青年団」の本拠地である江原河畔劇場も、江原駅から徒歩3分ほどのところにあります。平田さんご自身もこの駅から徒歩圏内にお住まいです。

 

江原駅には西口もあります。
西口側に出てみると、東口よりもさらに巨大な駅前ロータリーの向こうに、地元の食材にこだわるスーパーと全国チェーンの100円ショップがどーんと建っています。

4.竹野駅

旧竹野町の中心駅。竹野浜海水浴場の最寄り駅で、1日3往復走る特急「はまかぜ」も止まります。

竹野駅を発車する特急「はまかぜ」

駅前には酒屋さんなど店舗が何軒か。喫茶店もあります。
夏の海水浴の季節や冬場のカニの季節には、列車の時間に合わせて海岸沿いの民宿の方がクルマで送迎に来る姿が見られます。
駅から海水浴場までは約1.5キロ。歩けない距離ではないですが、大きい荷物を持っているとちょっと大変かもしれません。

正面の道をまっすぐ進むと海岸に至る

 

ここまで四つの駅をご紹介しました。これらは一応特急も止まる大きな駅で、私も乗り降りした記憶がはっきりあるのですが…

残る三つの駅は、かなり小さな無人駅。そのうち一つは、通るだけならたぶん何千回と通過しているものの、駅で列車を降りた記憶はありません。あとの二つに至っては、私にとっても「未知の世界」。ところが行ってみると、思わぬ発見があったのでした…

《後編へ続く》

この記事を書いた人

田上 敦士

城崎生まれ。大学進学で上京し、大阪のテレビ局に就職して30年余り。早期退職して但馬に帰ってきました。
合同会社TAGネット 代表(といっても、社員は私だけです)

http://www.tag-net.work

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