「わかもの巣立ち応援プロジェクト2019」応募者インタビュー~川北さんご夫妻編~
こんにちは。
大阪からUターンしてまもなく2年、フリーランスWebデザイナーの岡田です。
豊岡の風物詩となりつつある「わかもの巣立ち応援プロジェクト」。
卒業シーズンになると、豊岡の町のあちこちに、都会に巣立つ若者に向けたメッセージポスターが貼られます。
そのポスターの写真撮影に同行し、メッセージをいただいた方々にインタビューをさせていただきました。
豊岡市街地が見渡せる「神武山公園」で取材させていただいたのは、
「ここは子どもが小さいころ、家族みんなで弁当を持って遊びにきたところなんです。」
と懐かしそうに話してくれた川北さんご夫妻。
PTA会長を4年間務められたご主人。
「強面ですが、本当はすごく泣き虫なんです!」と、お話されているご主人をとても優しい眼差しで見守っておられる奥様。
そんな素敵なご夫婦に、わかもの巣立ち応援プロジェクトにメッセージを応募していただいた経緯をインタビューさせていただきました。
「PTA会長を4年間も務めていると、本当にいろいろな方にお会いできるんです。
普段見えない先生のご苦労や、保護者の言いたいこと等を聞くことができ、PTA会長は楽しくてとてもやりがいのある仕事です」とおっしゃっていました。
その中で、都会に出て豊岡に帰ってくる若者がすごく少ない、という現実を耳にし、PTA会長として魅力ある豊岡のまちづくりに力を注がれました。
「大人は大人で、魅力ある豊岡にしていかないといけないが、若者も豊岡に戻ってきて、素敵な町にしていってほしい!」と。
「そのためには、巣立っていく若者の親御さんも、いつでも帰ってこいよ!という声がけを積極的にしていかなければならないです」とおっしゃっていました。
子どもに対して大人も素直に接してあげたい。
仕事では、普段、拘置所で罪を犯してしまった人たちと接しておられるご主人。
「犯罪者も、子どものころは、純粋な気持ちがあり、自分が罪を犯してしまうなんて思っていなかったはずです。
でも生活環境や家庭環境等、複雑な理由で犯罪者になってしまう。
だから、子どもに対しては、大人も素直に接して、夢を叶えてやれるように努力するのが大人の努めなんです」
と話されているのを聞いて、自分自身も子どもに対して、果たして素直に接することができているのか、ととてもハッとさせられました。
この春、お子さんが卒業されると同時に、ご主人もPTA会長を卒業されます。
「PTA会長を卒業するのは寂しい、来年からどうしよう、やりたいことを探さないと、PTAロスになります!」と笑っておられました。
「上の子も豊岡を巣立っていて、これからは夫婦二人の生活になるので、寂しくなるんですよ」
「寂しいけど、自分の好きなことをして、夢を叶えておいで、応援するからね!
でも、やっぱりいつかは帰ってきてほしいなぁ」と笑って話された奥様の本音が聞けた気がしました。
ふるさとで家族が応援していることを覚えておいてね!
今回応募いただいたメッセージ、
『あなたには家族がいる。ふるさとがある。人生はそれだけで、なんとかなる。』
「寂しいから帰っておいでよ」と豊岡に残る親たちも素直に気持ちを伝えることが大切、ということを教えていただいた取材でした。
豊岡を巣立つ若者のみなさん、ここがあなた達のふるさとであることは変えようのない事実です。
そのふるさとで、あなた達のことを心から応援する人達がいることを、覚えておいてほしいと思います。
この春、豊岡市を巣立つ皆さんへ。
コウノトリのように、自由に羽ばたくときがやってきた。
それぞれの思いのこもったメッセージが、
巣立つ背中をそっと押しますように。
これからも、あなたが帰りたくなるまちを目指して。
私たちも、このまちで頑張ります。
卒業おめでとう。
飛んでいけ。