餅つきとUターン

少し前の話になりますが…

 

昨年末の12月30日、我が家は餅を搗きました。

白丸餅、鏡餅、平餅、栃餅、豆餅…全部で6臼。

 

20年ほど続いている我が家の恒例行事です。

年に一度の慣習なので、準備の手順を覚えていなかったり

毎年試行錯誤しながらやっています。

 

 

 

搗いた餅は冷凍保存するので一人暮らしのときには、送ってもらった餅をとても重宝しました。

 

一年間かけて家族全員が食べるので、

今年は栃餅をやってみようとか、

量を増やしてよもぎ餅も豆餅もやろうとか、

近所から頼まれて1臼多めに搗いたり、

家族全員が楽しんで協力してやっています。

 

 

 

 

前の日に道具を出してきたり、

臼に水を張っておいたり(水分で木の導管が塞がって餅がくっつきにくくなるんです。)

当日の段取りで、薪で火をおこしたり、テーブルを用意したり、

歳を重ねるごとに少しづつ覚えていって、

だんだんと自分の役割が増えていきました。

 

 

 

「今年の正月はいつ帰ってくる?いつ餅搗く?」

年末になるといつも聞かれるこの言葉が

だんだんと自分の足を豊岡に向かわせていったというか、

いつかは帰らないと、と思わせていた気がします。

 

 

 

年に一度や二度しか帰らなかったけれど、

両親がだんだんできなくなることが出てきたり

実家の家事やなんかで、面倒くさがっていたことが

だんだん自分ごとになっていくと、

そろそろ帰ろうかなぁ、と感じるようになりました。

 

両親がそんなことを考えて餅搗きをやらせてたとは思いませんが

餅の中に「いつか帰ってこいよ」を摺り込まれていたのかと思うと

まったくうまくやってくれたぜ と感じた今年の餅搗きでした。

 

帰ってきたよ。

ただいま豊岡。

 

この記事を書いた人

美藤 圭

クリエイター(自営)
高校卒業後、「ものづくりで飯が食いたい」と思い、飛騨高山へ。
設計事務所、家具工房、家具メーカーを経て、2015年地元豊岡にて家具と彫刻の工房「2B works 」を開業。

趣味はボーッとする事と寝ること。

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