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憧れの薪ストーブライフ🔥

こんにちは!

豊岡市日高町の神鍋高原で民宿を営む、市民ライターの飯田勇太郎です。
今年は暖冬と言えど寒さも厳しくなっていくなか、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

僕はといえば、寒い日でも身も心も温まることのできるアレをついに宿のロビーに導入してしまいました。

自然に人が集う、憧れのアレ。

そう、薪ストーブです。

薪ストーブ導入!

▲DOVREのヴィンテージ50

昨シーズンの冬に、営んでいる宿のロビーに憧れの薪ストーブを設置しました。

みてくださいこのフォルム!
ブラウン管のテレビみたいで面白いですよね。

見た目に惹かれてしまったのもあるんですが性能もよく、大活躍してくれています。

ベルギーのDOVREというメーカーが出している、ヴィンテージ50というストーブです。
ガラス面も大きく、炎の動きもしっかり見れるため、仕事を忘れていつまでもストーブを眺めていられます。(仕事しろ)

薪ストーブ導入の決め手

▲以前置いていた石油ストーブ

民宿のロビーはひらけていて冬は寒くなってしまうので石油ストーブを置いていました。
特に違和感はなかったのですが、同じ神鍋に住む人や仲良くしてくださっている先輩は、お宿やカフェ、家庭にも薪ストーブをすでに導入されていました。

冬場になるとそんなみなさんがSNSで薪ストーブのことを挙げるので、次第に興味を持ち始めることに。(薪ストーブユーザーはSNSあげがち)
実際に見せていただいたり、薪ストーブにあたらせてもらい、めちゃくちゃいいなと思いました。(薪ストーブユーザーは人を自分の薪ストーブにあたらせがち)

同じようなタイミングで、僕も環境問題や気候変動に興味を持ち始め、石油に変わり薪をエネルギーにする薪ストーブに惹かれました。

宿としても、普段薪を触ったり火を見る機会も少ないお客様とも、薪ストーブを通じこの神鍋の暮らしを共有できたら楽しいだろうなと思い決断しました。

設置するまでの流れ

▲屋根に煙突を通す

設置するまでにまず注意しないといけないのが、ご近所さんとの関係です。
どうしても煙が出るため、設置に適した家であるかどうか、ご近所さんの迷惑にならないかを確認をしたり、相談が必要です。

設置すると決めると、まず薪ストーブ業者に相談をします。

設置場所を見てもらい、どのように置くかを考え、工事内容を決めます。
ここで大きく関わってくるのが、煙突をどう配置するか。
僕の場合は1Fのロビーから一直線に上へ。2Fは倉庫を通り、屋根裏を通り、屋根の上まで貫通させます。
設置場所によっては煙突を横に伸ばす必要があり、そうなると工事内容が大きく変わってきます。

次にいただいたカタログからどのストーブにするかイメージします。
ここも妥協したくなかったので質問しまくりましたし、カタログ以外にも気になったストーブを見かけたら相談しました。業者の方は知識も豊富ですしいろんなことに答えてくださいます。

ストーブも決まると、設置場所の最終調整。
ストーブの大きさや性能を見ながら、壁から何cm離すか、柵を入れるとどれくらいの幅になるのか、煙突を通す位置はどのあたりになるのか、などを双方で確認します。

ここまでは内容や業者さんとの仕事の兼ね合いもあり、まちまちかと思いますが、数ヶ月は考えておいた方がいいです。
ストーブも発注してからものが届くまで時間もかかる場合があります。焦らず、余裕を持って進めてください。

うちではおよそ1週間かけて煙突工事と取り付けを行いました。
僕の場合はこだわってしまい、炉壁(薪ストーブの後ろ側に、建物が火災にならないよう施行する壁)をモルタル加工にしてもらったりしたため、少し時間はかかりましたがとてもいいものに仕上げていただきました。

これで薪ストーブ自体は完成です。
設置するとさまざまな道具も欲しくなり沼にハマっていくので気をつけて。

薪の調達は最重要ポイント

▲割った薪は薪棚で乾燥

薪ストーブ完成〜!やった〜!

と浮かれてはいけません。

薪ストーブライフを送るにあたって、最重要なのが薪の調達です。

そう、薪を燃料にするストーブにおいて、薪がなければ意味がない。
水槽はあるけど魚がいない。
茶碗はあるけどご飯がないのと同じです。

薪なんてホームセンターにも売ってるでしょ?って思うかもしれませんが、売られている薪の一束なんて数時間で燃えてしまいます。
一束数百円がどんどん燃えていくのです。
冬場に毎日薪ストーブをつける僕の知り合いは、冬を越えるのに7トンの薪がいると言っています。

そのため、薪は極力自分で調達するのがベストです。

木を切って丸太にし、薪を割り、割った薪を薪棚に並べ乾燥させます。
乾燥して使えるようになるのに、なんとおよそ1年半はかかります。

木もなんでもいいわけではなく、広葉樹がベター(燃焼時間が長いため)。

とにかく準備が大変と書いてはおきますが、この時間も意外と楽しいものです。
木を触り、匂いを嗅ぎ、玉切りや薪割りなどひたすら作業に没頭するのもいい気分転換になります。

そして、これらの薪を地元の間伐材で作ることにより、森林環境の整備にも繋がります。
新しい植物も育ち、CO2の吸収にもつながる。
地域資源の活用と循環がスマートで健康的に行えるのも、とても魅力的です。

あと、なんと言っても仲間が心強いです。
薪ストーブユーザーのネットワークは強く、なんでも教えてくれたり、力になってくれたりします。

一緒に作業してくれたり、チェーンソーの使い方や薪割りの方法を教えてくれたり。
薪にできそうな木があると、一緒に取りに行こうと言ってくれたり、
山を持っている人は、取りにおいでと連絡くれたり。

無計画はNGですが、相談に乗ってくれる人はたくさんいます。

ズボラな僕も「早よせなあかんでー」とケツを叩かれながら準備を楽しんでいます。

豊岡市も補助金あり

薪ストーブは魅力的とはいえ、やはり安い買い物ではありません。

計画的に検討する必要はありますが、実は薪ストーブ設置には豊岡市の補助金があります。

 

2023年度 木質ペレットストーブ・ボイラー、薪(まき)ストーブ・ボイラーの設置を補助します(事業所向け)

 

僕もこちらの制度を利用し、薪ストーブを導入しました。

人気のある補助金なので、ご検討はお早めに。

ぜひご活用ください。

最後に

薪ストーブの効果は絶大で、とても活躍してくれています。

ロビーは温まるし、お客様も喜んでくれています。
夕食後には薪ストーブの周りに集まって、椅子を並べて話し合ったりされています。
お客様にを一緒に薪をくべたり、ちょっとした薪割りをしてもらったり、楽しんでもらっています。

 

そして、僕の意識も少し変化が起こりました。
自分で時間をかけて作った薪はとても大切に思え、薪が燃えている時はとてもありがたく思うようになりました。

これはエネルギーとしては電気やガスも同じ感覚です。

電気もガスも必要のない時は消す、極力エネルギー消費を抑え、使用を少なくする。
光熱費も下げCO2排出も抑えることにつながります。
もちろん、使う時はありがたく使います。

それを改めて感じるようになりました。

根はズボラな僕ですが、薪ストーブを通じてのライフスタイルや意識の変化がとてもいい影響を与えてくれているなと感じます。
身も心もホットです。

導入を検討されている方がいらっしゃたら、ぜひうちの薪ストーブにあたりにお越しください。
(薪ストーブユーザーは人を自分の薪ストーブにあたらせがち)

この記事を書いた人

飯田 勇太郎

実家の民宿のあとつぎ。
高校まで豊岡市で過ごし、大学進学とともに神戸へ。大学、就職を経験し、地元である神鍋にUターン。
その後、旅行会社に就職し、30歳を機に家の仕事をつぐ。
趣味は音楽鑑賞、ライブ鑑賞。

http://www.4n8.jp

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