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日常と非日常 京極湯

こんにちは

市民ライターの美藤です。

今回は昨年末にお風呂屋さんに通った時のことを書こうと思います。

2017年11月、山にはうっすら雪が積もり始めた頃、

美藤家では30年近く経った実家のお風呂をそろそろリフォームしようということになりました。

そして工事中はしばらく家のお風呂に入れないため、お風呂屋さんに通うことになりました。

 

どうですか?なんか響きがカッコいいでしょ。

僕、お風呂屋さんに通ってたんですよ。(キリッ)

 

とはいえ、僕は生まれた時から家のお風呂に入っているので、

そもそも「お風呂屋さんに通う」という習慣がありません。

皆さんがお住いのアパートでも借家でも、最近の家なら大体お風呂は付いているでしょう。

外で入るとすれば温泉か健康ランドくらいかと思います。

 

銭湯に通う人、時々行く人、たまたま来た人

このときによく通ったのは、京極湯という銭湯。

 

豊岡市役所の向かいの路地、家から車で15分。

豊岡1925の裏側にあります。

むくり屋根(上に膨らむようにカーブした屋根。数寄屋建築などに見られる)に格子窓、象の親子が描かれた黄色い暖簾が目印です。

 

少し中を覗いてみましょう。

(覗きじゃないですよ!許可を頂いて撮影しています。)

定休日は毎週日曜日。

営業時間は15:00〜20:00までです。

入り口を入ると木札の下駄箱。

いい味出てます。

番台に400円を払って上がります。

服を入れるロッカーも渋い。

個々にひらがなが墨で書かれており、

なかなか年季が入ってます。

ロッカーの下には常連さんのお風呂セットが置かれており、

「俺はお風呂はここで入るんや!」

という愛を感じます。

鏡に企業広告があります。

寄贈されたんでしょうか?

そこかしこに置いてあるモノが

古めかしく、歴史を感じるものばかり。

 

kgと貫で測れる体重計

まだまだ現役です。

体重計はよく見ますが、身長計が置いてあるのは珍しいと思いました。

昔はどももたくさん来ていたんだろうなぁ。

 

ひとことふたこと話せること

しばらく通ってみて分かったのは、

お客さんのほとんどが近所のお年寄りの方々だということ。

 

「家にお風呂はあるけど沸かすのがめんどくさいやんか。」

という方もいらっしゃいました。

そして時々ですが、若い人がふらっと入ってきます。

 

入る時には「こんばんは。」

出て行く時は「お先です。」

当たり前に交わされる挨拶もだんだん心地よくなってきます。

 

「今日はごっつい冷えますなぁ。」

とか

「スノータイヤ変えましたん?」

とか

何気ない会話が交わされる。

初対面でも

「この蛇口調節難しいですね。」とか言うと

「そうやろ?慣れやで。」

と返してくれる。

 

僕は正直、このような風景を懐かしいというより、

映画みたい!とすら感じます。

 

けど、常連さんにとっては、ここは日常であり、

社交場なんだなと思いました。

 

帰り際に番台のおばあちゃんに挨拶。

「おおきに。気ぃ付けて、おやすみなさい。」と見送ってくれます。

 

結局その後、実家のお風呂のリフォームが終わると、銭湯には通わなくなってしまいました。

家風呂なら好きなときに入れますしね。

 

ただ、わざわざお風呂道具を持って行ったり。

熱〜いお湯でじっくり温まったあと、冷えないように駐車場まで小走りで帰ったり、

あれはあれで楽しい時間だったなぁと思います。

そのうち忘れた頃にまた行きたくなるかもしれません。

 

ノスタルジックな雰囲気が好きな方は

是非行ってみてくださいね。

 

この記事を書いた人

美藤 圭

クリエイター(自営)
高校卒業後、「ものづくりで飯が食いたい」と思い、飛騨高山へ。
設計事務所、家具工房、家具メーカーを経て、2015年地元豊岡にて家具と彫刻の工房「2B works 」を開業。

趣味はボーッとする事と寝ること。

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