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豊岡でのささやかな愉しみ~春の苺ジャム編~

豊岡にUターンして20年、年を重ねる毎に豊岡愛が深まる市民ライターのくまきです。

Iターン19年目の主人と生意気盛りの子どもたちと暮らす中で、地元豊岡ならではの小さな幸せを見つけるのが得意な私。
この飛んでるローカル豊岡の市民ライターとしての私の記事は、タイトル通り本当にささやかなことばかり。

今回の内容もとても地味でささやかな話ですが、私たち家族にとっては割と大きな愉しみだったりします。

 

クリスマスの季節になるとスーパーに並びだすピカピカな苺。
1パック800円くらいのなかなか高価な果物なので、我が家にとってはクリスマスケーキ用に買う贅沢品。

でも、春が来て暖かくなってくると地元但馬産の苺が市場などにたくさん並ぶようになります。

そして、それから少し経った頃、ジャム用の苺が出回るようになります。
ジャム用の苺といっても、そんな名前で売っているわけではなくて、小ぶりで形も不揃いでお財布に優しいお値段の苺を、時々そんな風に言うだけなのですが。

さて、今年もジャム用の苺がやってきたのは5月に入ってから。

畑で紅くなってから朝採りした苺はそのまま食べても最高です!
1パック270円の但馬産採れたて苺。
私はこのジャム用の苺の季節をとっても心待ちにしています。

毎年、勤務先近くのこじんまりとしたお店「鈴木食料品店」で予約をします。
こじんまりなお店だけど、いえいえ、こじんまりだからこそ、店主の鈴木さんの人柄の良さが表れ、本当においしいものを良心的なお値段で販売されているのです。
店先にはかご盛りの旬の果物や野菜が並んでいて、店内には量り売りの商品などもあるどこか懐かしいお店。
娘も鈴木さんのことが大好きで、「やっぱり鈴木さんの果物はおいしい!」なんて嬉しそうに話すこともあるんです。
苺だけでなく、梅や新生姜なんかも予約しておくと一番おすすめな時期に仕入れてくださるので、信頼して毎年お願いしているんですよ。

 

苺のヘタ取りは小学5年生の娘の仕事。
2年生の頃に始めたので、5パックの苺のヘタ取りもずいぶん慣れてきました。
“つまみ食いし放題”がお駄賃です。

 

「今年は自分で炊いてみる!」と言うのでお任せしてみました。

夕方届いた苺のヘタをテレビを見ながら取って、お砂糖をまぶして少し時間を置く間に、お風呂に入ったり晩ごはんを食べたり。

 

うさぎの「きなこ」におすそ分けしたり。
うさぎにとってはフレッシュなものより乾燥した牧草などの方が体に良いらしいので、苺は一つだけ。

 

寝る準備をしてから、いよいよ炊いていきます。
アクも慎重に取ります。

部屋中に苺の良い香りが漂います〜。
と思ったら主人にも息子にも「匂いが甘ったる過ぎる〜」と不評。
そんな事を言ってる息子が1番よく食べるのですが。
そう! 娘は和食派。
朝食もご飯なので、苺ジャムはパン食のお兄ちゃんのために作っているようなもの。

あまり煮詰めると量が少なくなるので(貧乏性です)トロトロになる前に瓶に詰めていきます。

 

この日のために貯めておいた空き瓶に詰めておすそ分けもしますよ。
いただき物のお礼とか、ちょっとしたご挨拶なんかにも喜んでいただけるので作りがいがあります。

パンに塗ったりヨーグルトにかけたり、おやつ作りにも使えるし、良いことづくめです。

そうそう、ジャムを炊いた後の最後のお楽しみはコレ!

お鍋にほんの少し残っているジャムに牛乳を加えて「いちご牛乳」に。きっと苺1個分くらいはありますよ。
もったいないもったいない。

こんなに地味に暮らすくまき家。
次はどんな小さな幸せを見つけましょうか。

この記事を書いた人

くまき家

豊岡市出身、豊岡高校卒業後、京都や神戸で過ごし19年前にUターンした妻。
結婚を機に尼崎市からIターンした夫。
小学生の娘、高校生の息子、うさぎ。
豊岡の四季を愉しみながらのんびり暮らす4人と1羽の家族です。

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