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出石焼×地酒フェアでほろ酔いしてきました!

出石の涼~美しい酒器~

出石焼の美しい酒器

こんにちは!日本酒大好きなkazmyこと傳川一美です。
2025年8月9日、出石庁舎にて『出石焼(いずしやき)×地酒フェア』が開催されました。お仕事を兼ねて美味しいお酒が飲める!というまたとない機会に恵まれ、喜び勇んで行って参りました。庁舎前広場では出石焼(酒器など)の販売と展示、そして北兵庫を中心とした地酒の試飲・販売が行われていました。私はお酒をいただきたいので夫に運転を任せて、出石皿そばで腹ごしらえをしてから会場へ向かいました。すると開始早々から既に多くの人で賑わっていました。

まず目についたのは、この美しい出石焼の酒器。
出石焼は豊岡市出石町で作られている磁器です。天明4年(1784年)に伊豆屋弥左衛門が出石町に土焼窯を開設したことが、出石焼の始まりだと伝えられています。特徴は国内でも珍しい白磁という点です。
この日も猛暑でしたけれど、この白さはまさに出石の涼。美しいです。

 

 

出石の地酒

NPO法人但馬國出石観光協会 中原裕平事務局長

主催の但馬國出石観光協会 中原さんにお話を伺いました。

―きっかけは?

昨年12月に、有子山築城450周年記念のシンポジウムを出石永楽館で開催したんです。その時はサテライト会場として出石庁舎のホールで地酒販売をしたんですが、これが反響が良かったんですよ。色々な銘柄が揃って、一堂に試飲ができるということは滅多にないので。それで今回は出石焼とのコラボをしたら面白いんじゃないかと!

―内容は?

出石の地酒、楽々鶴をはじめ、兵庫県内のお酒が約30種類揃っています。 そして出石焼の酒器の販売、展示もあります。地域おこし協力隊として出石焼を制作している二人が作った器をキンッキンに冷やしてありますので、それを購入していただくと、500円分の試飲チケットがついてきます。
その他、出石焼の師匠さま方の作品も勢ぞろい。とっくり、おちょこ、ぐいのみ、風鈴もありますよ。

-そうなんですね、では早速楽しんできます!

 

キンッキンに冷えてます!

豊岡市地域おこし協力隊(左:内山貴義さん 右:横山命音さん)

という言葉に魅かれて、地域おこし協力隊のお二人のところへとまっしぐら(笑)
改めましてこんにちは!内山さんは法被、よく似合っておいでです。
横山さんは浴衣でとっても涼しげですね~。

まだ豊岡にいらして間もないお二人。『出石焼』の伝統技術の継承をテーマに活動していらっしゃいます。
その作品を見せていただきましょう。

はじめまして!

手前:ぐいのみ(左:内山さん作成 右:横山さん作成)/奥:方口(永澤兄弟製陶所作成)

手前のぐいのみがお二人の作品です。内山さんのはオーソドックスでシンプルな形。横山さんのは口が広めの女性らしい形。どちらも素敵な仕上がりです。
奥は二人の師匠である永澤兄弟製陶所が作成した方口です。美しいですね。

地域おこし協力隊のお二人にインタビューをしました。

◆横山 命音(よこやま みこと)さん
―出身は?
埼玉です。

―これまでは?
マレーシアで大学に通っていました。色んな事を試して自分に合うものを見つけたくて。親日だし物価も安いし治安も良いし英語の授業だったのでマレーシアにしました。英語はそんなに喋れなかったのですが、マレーシアに行ってから本格的に学びました。

―そのあとは?
京都の職業訓練校で焼き物を習ってました。

―いつから協力隊に?
今年の5月からです。

―なぜ協力隊に?
デザインをするか、職人として就職するかを迷っていました。将来的には独立したいと思っているのですが、地域おこしなら3年以降は独立、という条件なので頑張れるかな、と思いました。

-これまで豊岡に来たことは?
はじめてなんですが、父方の祖母が神戸出身で戦時中に豊岡で疎開していたんです。そこでお世話になった方を、成人式の時に神戸に招いてお礼をしたという話を聞いていたので、もともと良いイメージを持っていました。

―来てみたらどう?
みんな優しいです。お野菜が安くて美味しい!豊岡に来ることが決まってから免許を取ったので、運転はまだ慣れていないんですけど。

―ぐいのみの形、可愛いですね
自分なりに少しアレンジしました。新しさを作品に取り入れていきたいです。

 

◆内山 貴義(うちやま たかよし)さん
―出身は?
京都の亀岡です。

―これまでは?
横山さんと同じ職業訓練校で焼き物を学びました。当時は話すことはあまりなかったんですけどね。

―豊岡ははじめて?
はじめてです。まだ来たばかり。出石という町があることも知りませんでした。城崎温泉も名前は知っていたけれど行ったことは無かったです。海が近いし山もある。両方あるのがすごくいいですね。小さな世界都市、として骨組みを作られたと聞いて意識が高い都市だと思いました。

-地域の方とのコミュニケーションは?
大家さんが親しくしてくれています。地域のお掃除とかで地元の方とお話したり、お野菜をいただいたりみなさん優しいです。

-なぜ出石焼を?
もともと日本の伝統文化を学べるのではないかと、漆の勉強をしていました。漆は形になるまですごく時間がかかるんです。それに比べると陶器はイメージしやすいと思いました。もちろん簡単ではないけれど。

―現状は?
自分の中ではろくろが少しうまくできたかな、と思ってもそのあとの工程が色々あって、どこかが失敗すると全然違う形になってしまう。狙いどおりにはまだできていないんですよね。狙いと自分の技法・手法を一致させていきたいですが、そう若くも無いのでなかなか覚えられない(苦笑)。

―今日の作品はとても素敵ですが?
出石の土を使っていて、釉薬は師匠のを使わせていただいているんです。いずれは全て自分でできるように、修行を積んでいきます。

どうぞみなさんよろしくお願いします!

真昼間からほろ酔い~

試飲コーナーです!(出石酒造の中易裕明社長)

さあ、キンッキンに冷えたぐいのみをゲットしていざ試飲コーナーへ!
いっぱいあって迷っちゃう~、けど大丈夫。おしゃべりも楽しく色々なお酒をおススメしてくれます。

出石のお酒と言えば『楽々鶴(ささづる)』です。赤土の壁で趣のある出石酒造酒蔵には、これまで何度か取材や見学に伺っておりますので中易社長とは顔見知り。楽々鶴は何度か酒蔵で、試飲や購入をしたことがあります。それもあってか、今回は飲んだことのないお酒、養父市八鹿(ようか)酒造さんの『夫婦杉自然米酒』を最初にススメてくださいました。

スッキリと飲みやすくそれでいて奥行きを感じる美味しいお酒でした。試飲とは言え、ぐいのみですから結構たくさんついでいただいちゃって、あら~早くもホロ酔い~?まだ取材はこれからなんだけど大丈夫かしら~(笑)

カキ氷で酔い覚まし

マンゴー味のカキ氷

酔い覚ましにカキ氷くーださい!
なんせ暑い日でしたので、カキ氷があるのはありがたい~。ホールの中で涼みながらマンゴー味のカキ氷をいただきました。一旦クールダウンしてゆっくり、時間をかけて楽しめました。

お酒のアテもちゃんと美味しい

オレンジのユニフォームが目印のVeggie de +さん

お酒にマッチするおつまみを、Veggie de +(ベジー デ プラス)さんが美味しいお野菜で出してくださってました。色々と丁度良い~。

サムライ登場!?

朝来市観光協会のお侍さん

この日出石市民ホールでは朝来市観光協会の方がPR展示もされていて、派手なお侍さんもいました。いつもはもっと派手だそうですが、さすがポーズがキマッてますね!
お酒は「竹泉と但馬が推しです!」と仰っておりました。そうこうしていると外の櫓からは太鼓や三味線の音も聴こえてきて、ゆる~くみなさん楽しまれている様子でした。

あっという間に売り切れ続出!

販売コーナーも大盛況で売り切れゴメン!

雨がザバーっと降ってきたので、しばらくホールで雨宿りしていたのですけど、小降りになったので戻ってみるともう既に売り切れ続出!出石産の酒米「フクノハナ」を使用した地酒が人気のようでした。まだ13時まわったばかりだというのに、みなさんお酒、大好きね(笑)。私も好きです。

さて、もう一杯いただいて帰ろうかな。

時間の流れがゆっくり

ベンチで寛ぐ出石のみなさん

小さなお子様連れの方もいらしたり、おひとりで来られている方もいらしたり、それぞれにゆっくりとした時を過ごしていらっしゃる様子が良かったです。

また改めて出石城下町が好きになりました。ご馳走様でした!

この記事を書いた人

傳川一美

豊岡市地域おこし協力隊
協力隊としての任務:豊岡の魅力発信
FMジャングル(76.4MHz)パーソナリティー
『WAKE UP JUNGLE』毎週月・火曜日担当 7:00~10:00
2022年11月 神奈川県川崎市から豊岡へ移住
夫&猫一匹と暮らしています

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