MENU

清滝小学校断熱ワークショップ〜自分たちの学校を自分たちの手で快適に〜

こんにちは!
豊岡市日高町の神鍋高原在住の市民ライター、飯田勇太郎です。

これからますます豊岡も寒くなる季節。
雪は嬉しいけど、暖かい場所で過ごしたいものですよね。
こたつにみかんもいいですが、部屋自体が暖かくなれば。

そんな願いを叶えてくれる要素の一つが、お部屋の断熱です。

今回はそんな「断熱」にまつわるお話。
10月に神鍋高原の清滝小学校の図書室で行われた「清滝小学校断熱ワークショップ」の様子をお届けします。

当日の内容

▲ワークショップのチラシ

当日のチラシはこちら

主催は私も所属する日高神鍋観光協会。
最近は「気候変動×観光」をテーマにさまざまな取り組みを行っています。

今回は、全国で断熱ワークショップを行っている株式会社エネルギーまちづくり社様、気候変動シンクタンクのClimate Integrate様、地元工務店のさがわ設備様、そして豊岡市にもご協力をいただきました。

このワークショップは「自分たちの学校を自分たちで快適に」が合言葉。

普段は使えない工具や電動ドリルなどの使い方などレクチャーをしていただきながら「断熱」について学べる楽しいイベントで今回は皆が集まる図書室を断熱改修しました。

断熱ワークショップに期待できること

▲断熱前の図書室

この断熱ワークショップは大きく以下の3つの効果が期待ができます。

①省エネ
断熱することにより、夏は涼しく、冬は暖かい環境を作り出すことで電力の消費を抑えることができ、省エネになる。エネルギー消費を抑えることでCO2の排出も抑え、脱炭素化へつながる。

②教育
児童が実際に体験することで、ワークショップ後もさまざまな場面でCO2をどう削減していくか、再生可能エネルギーや気候変動の実態はどうなのか、自分達には何ができるのかなど、探求を深めるきっかけになる。

③健康
夏には熱中症対策、冬には血圧の乱高下によるヒートショック、喘息、メンタルヘルスの悪化などを防ぎます。WHO(世界保健機関)も室温18℃以上を強く推奨しており、より健康的な環境づくりを目指すことができる。

断熱の効果は口では説明できても、実際に体感したほうが早い。
そんなワークショップになればいいなと母校である清滝小学校にお願いをしたところ、快く承諾してくださいました。

当日の流れ

▲流れの説明

清滝小学校在学中の親子に参加募集をよびかけたところ、親子6組、計15名の皆様が参加してくださいました。

スケジュールは
9:00         スタート
9:00〜   作業
                *適宜休憩しながら窓と壁の断熱
                *途中にまるばつクイズ大会(景品あり)
11:45〜 昼食・休憩
12:30〜 断熱セミナー
13:15〜 午後の作業
15:45    閉会

作業内容は
・腰壁の断熱
    断熱材(50mm)を切り、貼り付ける
・窓の断熱
    元々ある窓の内側に新たな窓のサッシをつける
     窓は断熱性能が高いポリカーボネート製の二重窓
の2点。
参加者を3チームに分け、これらの作業を行いました。

午前中の様子

▲作業前のラジオ体操

▲窓枠の組み立て

▲真剣な表情と可愛い手袋

▲みんなで協力しながら

▲電動ドライバーも初めて使う

挨拶から始まり、ラジオ体操をして、注意事項等の説明。そして作業へ。

普段は使えない工具や電動ドリルなどの使い方などレクチャーをしていただき、子どもたちも興味津々でした。

要所要所で講師の方のお話もあり、断熱について学べる楽しい作業時間でした。

▲まるばつクイズの様子

途中では気候変動にちなんだまるばつクイズも行い、大いに盛り上がりました。

▲サーモグラフィで撮影

試しに内窓をはめてサーモグラフィで覗いてみると一目瞭然。
断熱施工をした場所がオレンジ色になり、暖かくなっているのがわかります。

これにはみんな驚いた様子でした。

断熱セミナーも開催

お昼休憩後には子どもと見学に来られた大人向けの断熱セミナー。

省エネの効果や脱炭素への繋がりや、健康や家計での利点、また補助金の活用方法などについても詳しく解説。

するどい指摘あり、笑いありの勉強会になりました。

午後の様子

▲断熱材を切るのも自分で

▲断熱材を貼っていく

その後は午後の作業時間。

みんなもだんだん慣れてきてます。

▲断熱材にみんなでお絵描き

壁紙を貼ってしまう前に、みんなで断熱材にサインやお絵描き。

いつかみた人はびっくりするでしょうね。

そして完成!

▲除幕式の様子

内窓をはめ、断熱材の上にボードを貼り、最後の行程。
「除幕式しよう」と、窓に貼っていたフィルムをはがし、完成となりました。

湧き上がる拍手!
これを子どもたちが自分たちの手でしたんだと思うと、改めてすごいなと思いました。

子どもたちの集中力や体力も心配していましたが、参加された皆様が楽しみながらも真剣に作業していただいたおかげで、図書室の断熱改修が完成しました。

▲みんなで振り返り

最後には子どもも大人もみんなが一言づつ感想を言いました。

  • 楽しみながら学べる、脱炭素にも繋がる素晴らしいイベントだった。
  • 給湯や冷暖房での電気の使用量が多いので気をつけたい。
  • 難しかったけど楽しかった。
  • まるばつクイズが楽しかった。
  • 家の窓も変えたい。
  • 効果がある事に気づいていたが、それを確信した。
  • 断熱はエネルギーだけでなく、健康にも役立つ事がわかった。
  • 断熱材を入れて簡単に地球温暖化を防ぐ事ができるので、  環境への意識が高まった。

など、たくさんの感想をいただきました。

なぜ観光協会が断熱ワークショップ?

▲みんなで記念撮影

私が住む神鍋高原は、1923年(大正12年)にスキーが伝来して、今年の2023年でちょうど100年を迎えました。

スキー場の開設と同時に神鍋高原の観光の歴史も100年前から始まり、雪や自然の恵みと共に発展してきました。
しかし、近年では暖冬により雪が降らない日も多く、神鍋高原で観光業を営む我々は雪不足に悩まされてきました。
100年という節目を迎え、我々は気候変動に真剣に向き合って行かないといけない。
神鍋高原や子どもたちの未来のために、100年後にも雪が降る神鍋高原を残したい。
と、持続可能な観光地を目指し活動をしています。

気候変動対策として「断熱」は大きなキーワードになっています。

この思いを伝えるためにワークショップを企画したところ、想定よりも多くの方にお越しいただき、開催することができました。また、私たちの取り組みに共感してくださった団体や企業の皆様に協賛という形で多くのご支援を頂戴することができました。当日は楽しそうに作業をする子ども達の姿を見ることができたこと、また舞台となった清滝小学校は、断熱ワークショップに快く応じてくださり、いろんなご相談やお願い事も全て前向きにお返事いただき、私にとっても母校である清滝小学校の断熱に関わることができ、とても嬉しかったです。

 

僕たちがこのワークショップで得たノウハウは、同じように断熱改修のワークショップを考えておられる方々にお伝えし、断熱が広まっていけばいいなと思います。

この記事を書いた人

飯田 勇太郎

実家の民宿のあとつぎ。
高校まで豊岡市で過ごし、大学進学とともに神戸へ。大学、就職を経験し、地元である神鍋にUターン。
その後、旅行会社に就職し、30歳を機に家の仕事をつぐ。
趣味は音楽鑑賞、ライブ鑑賞。

http://www.4n8.jp

この記事を読んだ人にオススメ!

ホーム 暮らし 清滝小学校断熱ワークショップ〜自分たちの学校を自分たちの手で快適に〜