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いのこ納豆の謎に迫る!!

いのこ納豆直売中!

「できたて いのこ納豆 入荷 直売中」

私が通っている美容室の隣にある酒屋さんで、いつも見かけるこの看板。
酒屋に納豆。しかもできたて。その名もいのこ。
なにそれ…?

こんにちは。2002年日韓ワールドカップが開催され、日本中が熱狂の渦に包まれた年の7月、豊岡市に移住してきた城崎温泉魚屋の桶生美樹です。
早いもので移住生活も18年目を迎えました。

看板が置いてあるのがこちらの橋本酒店さん。

“酒屋で納豆直売中”の謎が頭からはなれず、美容室に行ったある日、美容師さんに尋ねてみました。
すると、酒屋さん、美容師さん、そして納豆の生産者さんは皆さんご親戚同士だということが判明!

“いのこ納豆”は、とてもきれいな水が流れる、兵庫県美方郡香美町村岡区の山奥で、とある男性と94歳になるそのお母さまが、たった2人で作っておられるのだと教えていただきました。

※香美町村岡区は城崎温泉から車で約1時間。鳥取県と豊岡市の間に位置しており、豊岡市と同じ但馬(たじま)エリア内にある地区。

食べてみたい!行ってみたい‼そして見てみたい!!!

早速帰りに酒屋さんで“できたて納豆”を購入。
納豆は2種類ありました。
国産大豆を使用したものと、カナダ産大豆を使用したもの。
パッケージもとても可愛く、美味しい食べ方も書いてあります。

きれいな山水が湧き出る山奥の川のほとりの民家で作られている“いのこ納豆”。
想像しただけで美味しそうですが、食べてみると実際本当に美味しい。

どうしても山村へ行って、作っておられる様子を見てみたい‼
そんな強い衝動にかられました。

出会ってしまいました!

そんな“いのこ納豆”への熱い想いを悶々と胸に秘め過ごしていた、ある日のこと。

とあるイベントで出会った女性と話をしていると、なんと“いのこ納豆”を作っておられる方と同じ村岡の山奥の地区で生まれ育ったというのです。

「一度その村へ連れて行ってください!」
聞いた瞬間にお願いしていました。

いのこ納豆探検ツアー

女性は豊岡市内でLa chou-chouというエステサロンを経営されている農座(のうざ)みすゞさん。
私の突拍子もない無茶なお願いに、2つ返事でオッケーを。
そして香美町には他にも素敵なスポットがたくさんあるということで、いのこ納豆探検ツアーを計画、開催してくれました。

まずは香住鶴から

豊岡市内を出発し、車で走ること約1時間。

目的の美方郡香美町村岡区まで向かう途中に、“香住鶴”という美味しい地酒の酒蔵と直売店があります。

まずはここから。

メンバー紹介

ここで、今回一緒にツアーに出かけたメンバーをご紹介します。

向かって右から、ツアーを企画してくれた農座みすゞちゃん。
そしてお隣は、飛んでるローカル豊岡市民ライターでイガキフォトスタジオのカメラマン井垣真紀ちゃん。そして私。
続いて向かって左から、豊岡市に移住してこられて、この度、市民ライターの仲間入りをされた、俳優の峯村純一さんと女優の河合美智子さん夫妻。

そして真ん中はこの香住鶴直売所の店長、小林佳代子さん。

酒蔵見学

この直売所では季節にもよりますが、1日に数回決まった時間に酒蔵見学をすることができます。
(酒造りをされていない時期は見学できないこともありますので事前に問合せください)

お酒に関する知識がとても豊富な小林さん。

酒造りの奥深い話に一同興味津々。

普段見ることができない木桶仕込みの樽。

見たこともない日本酒の数々。

詳しく書きたいところですが、長くなりそうですのでこちらはまたの機会に。

とりあえず記念にこんな写真も撮っといて。
(さすが俳優さん。表情がおみごと)

そして試飲だけはしっかり済ませ、次なる目的地へと向かいました。

香住鶴を出ると矢田川沿いを村岡方面へと進んでいきます。

しばらくすると周囲から少しずつ建物がなくなっていき……

矢田川の支流沿いのきれいな水が流れる山奥へ。

さらに進んで行くと集落が見えてきました。

突然現れたその集落は、かつて鉱山で栄えていたそうですが、現在は約50世帯が暮らす小さな村。

民家の脇を流れる溝の水でさえとてもきれい。

本邦初公開。いのこ納豆の全貌が明らかに…

農座さんが事前にアポを取ってくださっていたため、納豆を作っておられる現場を今回特別に見学させていただくことができました。

ついに納豆を作っておられる方と対面です。

はじめまして!

こちらが“いのこ納豆”を作っておられる男性。
その名も亥子(いのこ)さん。

そうです。いのこ納豆の“いのこ”は生産者さんの苗字だったのです。
私が言うのもなんですが、珍しい苗字。
いのこ納豆の謎が一つ解けました。

亥子さんは自宅横の小さな建物で、約30年間お母さまと2人で納豆を作ってこられました。

以前は東京でタクシーの運転手をされていたそうですが、ご実家のある村岡へUターンされた際、知人から勧められ納豆作りを始められたそうです。

最初は納豆に関する知識が何もなかったため、
茨城県日立市の納豆生産者さんの元へ何度も足を運び、修行を重ね試行錯誤を重ね、研究を進めてこられたのだとか。
どんなに地道な作業だったことでしょう。

山奥の民家には、そんな亥子さんと長年共に歩んできた納豆作りの機械がひっそりと、そして整然と並んでいました。

こちらは大豆を茹でる窯。

自動納豆発酵制御盤。

大豆にもこだわっておられますが、その値段は年々高騰しているのだとか。

何十年も作り続けていても、その出来は毎回同じではなく、いまだにいろいろと試行錯誤を繰り返しておられるそうです。

貴重な納豆菌も見せていただきました。

片隅にはおしゃれなスピーカーも。
いつも音楽を聴きながら作業をされているそうです。

作業スペースがとても清潔でおしゃれな空間だったのが印象的でした。

できたての納豆。

実はこの納豆にはおそらく亥子さん以外誰も知らないであろう秘密があるのだとか。

それはパッケージに入っている納豆の1番美味しい部分。
写真の1番奥、フタと容器がつながっている辺りの納豆が、なぜか毎回発酵後、1番良い出来に仕上がるのだそう。

理由は分からないそうなのですが、是非1度意識して食べ比べてみてください。

突然の私たちの訪問に驚かれたと思いますが、快く納豆作りについて教えてくださった亥子さん。

冷蔵庫にはたくさんのドリンクを用意してくださっていました。
普段コーヒーを飲まない亥子さんが、私たちのためにわざわざ山を下り、何キロも離れたコンビニまで買いに行ってくださったのだとか。

いのこ納豆が美味しいのは、亥子さんのあたたかい人柄も関わっている気がしました。

納豆への熱い想いを聞かせていただき、居心地の良いこの空間で思わず長居してしまった私たち。

長寿の秘訣!?

帰り際、94歳になる亥子さんのお母さまにもお逢いすることができました。

背筋がピシっと伸びていて髪の毛も真っ黒。
今も納豆のパック詰めを手伝っておられ、かれこれ51年間、1度も医者に通ったことがないのだそう。
納豆菌のおかげでしょうか!?

大正・昭和・平成・令和と4つの時代を生き抜いてきた女性の強さとたくましさに触れ、一同パワーをいただき、身が引き締まる思いで亥子さんのお宅を後にしました。

Jinen an ~山村の石窯ピッツェリア~

ランチはこちらのJinen an~山村の石窯ピッツェリア~(じねんあん)さん。

香美町村岡の柤岡(けびおか)という所にある、標高500mの山の上にある集落の古民家レストラン。
地元でとれた新鮮な野菜、山菜など自然の恵みをピザ窯で焼いた本格ピザが味わえるお店。

冬場は営業されていませんし、通常も営業日が決まっていますので、行かれる際にはまず問合せ&ご予約を。

店内は素敵な空間。

遠方のナンバープレートの車のお客様も来られていました。

時折吹いてくる涼しい秋風と窓から見える庭の草花。

余計な物音は一切しない静かな落ち着いた空間で、気心の知れた友人と味わう自然の恵みの自家製石窯焼きピザ。

もう言うまでもなく。
大変美味しゅうございました。

亥子さんのお宅からの帰り際、近所にある農座さんのご実家からたくさんのお土産をいただきました。

いろんなあたたかい方々の優しさに触れ、身も心もお腹も大満足だった今回の香美町探検ツアー。

豊岡市内やその近辺には、まだまだ知らない魅力的な場所がたくさんあふれています。

家に帰って早速、パッケージのおすすめ通り、“納豆プラス”で納豆オムライスを作ってみました。

水がきれいな香美町の山奥でひっそりと暮らしている亥子さんとお母さまのことを想い食べる納豆は、今まで以上に美味しく優しい味わいでした。

※いのこ納豆は、
豊岡市内にある橋本酒店さん
ファーマーズマーケットたじまんま豊岡店さん
城崎温泉quality market wada-yaさん
にてお買い求めいただくことができます。

ぜひ一度おためしあれ。

この記事を書いた人

桶生美樹

2000年10月、こども英会話の講師を辞めて魚市場で働く夫とミレニアム婚。生まれ育った姫路から大阪へと移り住む。2002年日韓ワールドカップ終了を機に、サッカーをこよなく愛する夫は大阪の魚市場を辞めて、実家が営む城崎温泉の魚屋を継ぐことを決意。夫婦で豊岡市へと移住することに。現在城崎温泉と日本海の美味しい魚にすっかり魅了され、魚介で四季を感じる暮らしをすっかり満喫中の3児の母。
(株)おけしょう鮮魚
お食事処 海中苑
☎0796-29-4832

http://www.okesyo.com/

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