新しい城崎大橋の開通イベントに家族で行ってきた話
はじめまして、まんぷく雑貨店の小﨑です

▲豊岡のコミュニティFM「FMジャングル」さま出演時の1枚
はじめまして、このたび飛んでるローカル豊岡の市民ライターに参加しました小﨑と申します。豊岡には2023年に妻ターンで大阪から移住しました。
家族構成は、
- 大阪生まれ大阪育ちの私
- 豊岡生まれ豊岡育ちで大阪で社会人生活をしていた妻
- 豊岡生まれ(里帰り出産)で大阪育ちの小学生の子ども2人
の4人家族。
仕事はグッズデザイナーをしていて、主に山陰・豊岡の特産品をモチーフにしたグッズを扱う「まんぷく雑貨店」を運営しています。新聞やテレビなどでも取り上げて頂き、コウノトリ但馬空港や城崎温泉の店舗が取り扱ってくださっています。

▲リアルさが売りの「ハタハタのしおり」や「但馬牛のクリーニングクロス」など
妻と結婚した10年くらい前から、豊岡への移住は選択肢のひとつでした。検討に検討を重ね、上の子が小学校に入るタイミングで決断。
大阪にはない四季の変化の鮮明さ、土地の恵みが詰まった風土が薫る地域食材や郷土料理、地球の歴史を感じる自然体験や感性と知性が豊かになる芸術文化イベントなど。まだまだ知らないことが多いのですが、ゆるやかに豊岡の暮らしに馴染んできている自分を感じています。
私の記事では大阪出身の私から見た「妻ターン子育て移住暮らし」のいろいろについて、自然体でお話していきたいなと思います。
まずは、2025年5月31日に開通した新しい城崎大橋での催しに家族で参加した様子をリポートしていきます。
城崎大橋の開通イベントに参加

新しい城崎大橋の開通に合わせ、渡り初めイベントがあることをニュースで知り、家族で参加することに。
建築デザイン系の大学出身の妻は土木事業に関心があり、このようなイベントには家族でたびたび参加しています。

▲北近畿豊岡自動車道の開通記念ウォークに参加したときの1枚

▲出来たての壁の美しさに感動する妻
新しい橋の上流1kmほどのところに旧城崎大橋があるのですが、道路幅が狭くて車のすれ違いが困難、重量制限で観光バスが通れない、洪水の際に流木が引っ掛かりやすく水害リスクがある、などの要因から、新しい城崎大橋の建設にいたったそうです。

▲レトロな味わいが好きでしたが車のすれ違いにとても気を使いました
歩き初めスタート!

華やかな記念式典が終わり、歩き初めイベントがスタート。
全長562メートルの橋を歩きます。
出来立てほやほやの道路を渡るのは気分が良いです。新しい靴を履いた時のような、新しい車に乗ったときのような、わくわくとした高揚感が生まれます。
開通を祝う旗を振りながら、車道を跳ねるようにスキップしていく子どもたち。
なんだか「未来」と「希望」を感じます。

▲滑走路を離陸する飛行機のような娘

開通ウォークを楽しんだあとは、橋のたもとで開催されているお祝いフェスタ会場へ。
豊岡市マスコット「玄武岩の玄さん」のふわふわバルーンで遊んだり、地域の農作物販売をのぞいたり(採れたて野菜が安かった!)、円山川カヌーも楽しみました。

▲下から眺める橋は迫力満点! ちなみにカヌーは無料
豊岡での子育てについて

▲但東チューリップまつりにて

▲お芝居もよく見に行っています
海や川や山での季節ごとの自然体験や舞台芸術に音楽イベントなど、豊岡は小さな子どもが楽しめるイベントが頻繁に開催されています。
最盛期は「今日はイベントが重なりまくってる…どの催しに行こう?」と悩むくらい。地域ぐるみで子育て世帯をフォローしてくれているように感じます。
人口の多い大阪だったら行列や予約待ち・トイレ待ちの混雑で気疲れすることもありますが、豊岡では「程よい賑わい」レベルで、親の心にもゆとりが生まれます。(大阪のお祭りで子どもがせがむ屋台のポテトを買うのに30分くらい並んでイライラしていたのが懐かしい…。)
あと、都会になくて豊岡にあるもので大切に感じたのが「集団登校」。協調性や一体感、縦のつながりによる思いやりや責任感などが育まれているように感じます。(※1)
中高生になればどうなるかはわかりませんが、今現在は子どもの心がのびのびと育っているようで、子育て環境にはとても満足しています。
城崎大橋開通に感じる豊岡の未来

城崎大橋の工事が始まったのは2005年。20年の歳月をかけて完成しました。
企画された方、設計された方、工事された方に感謝の気持ちを送りたいです。
橋の開通により、城崎温泉から玄武洞を周るバスルートが新設されました。観光客増加で街が盛り上がればいいなと思います。

▲新路線のバス停看板が新調されてました
豊岡市は人口が減りつつあるものの、日々発展しているなと感じています。
高速道路に関しても、南の主要都市とつながる北近畿豊岡自動車道は北へ北へと延びていき、将来的には城崎温泉や京丹後・鳥取方面への延伸・接続も計画されています。地方の道路整備は観光客数の増加や地域経済の発展、雇用の拡大などに寄与する実証的なデータも出ています。(※2)
大阪に比べて娯楽が少ないので「田舎」という印象を持つ人が多いようですが、地方都市として豊岡市は成長を続けています。移住してきた私としては、未来へ向けての取り組みをひとつひとつ実行している点に大きな安心感をおぼえます。
新たなランドマーク「城崎大橋」の誕生に立ち会い、地域が築いてきた歩みとこれからの希望を実感した一日でした。
(※1)一部地域では都会でも集団登校が実施されています。
(※2)引用元
内閣府地方創生推進事務局「地方創生事例集」
https://www.chisou.go.jp/sousei/meeting/top_seminar/h29-01-13-haifu4.pdf
国土交通省「持続可能な観光政策のあり方に関する調査研究Ⅱ」
https://www.mlit.go.jp/pri/houkoku/gaiyou/pdf/kkk150.pdf
国土交通省「道路の様々な効果に関する評価について」
https://www.mlit.go.jp/common/001248062.pdf