但馬エリア唯一の映画館★豊劇に迫る♪
豊岡にもあるんです、映画館。
幼い頃、豊岡にある但馬唯一の映画館『豊岡劇場』(略して「豊劇(とよげき)」。以下豊劇)へ映画を観に行った記憶があります。
かなり主観ですが、当時の豊劇のイメージは『全国上映から3ヶ月遅れで作品が見られる映画館』でした。
しかし、私が地元を離れている間に「豊劇どうやら潰れたらしい」と聞きました。
そうか、潰れちゃったか~。
と思っていると、数年後には新情報。
「豊劇って、なにやら再開したらしい!」ということで、ちょっと調べてみました。
「豊劇」の歴史を探る!
なんと豊劇は、1927年(昭和2年)に創業された老舗劇場でありました!
「劇場」というだけあって、初めから映画館だったわけではないそうです。
芝居小屋として始まり、その後社交ダンスの場になり、
戦時中は倉庫として利用されるなどの歴史を経て、今のように映画館と大衆文化の場となりました。
しかし、近郊に複合映画館が進出してきたことや映画上映のデジタル化など、時代の流れとの乖離から、
2012年3月を以て85年の長い歴史に、一度幕を下ろしたそうです。
(豊劇の公式HP参照)
今の「豊劇」が知りたい!
では、今の豊劇は?ということなのですが、
正式名称は『CINEMACTION豊岡劇場』というそうです。
2012年の閉館を機に、再開と継続を目指した「豊劇新生プロジェクト」が結成され、
企画&リノベーションの後、2014年12月に見事再開を果たされました!
プロジェクトのメンバーは、「再び地域に文化の拠点を作りあげたい」という熱い思いのもと、
映画上映だけではなく、映画館を応用した新しい「場」を創出することを目的として運営されています。
★ ホールは2つ ★
↑ 150席の【大ホール】と、
↑ 34席の「小ホール」。
行って、映画を観てきました。
今回見てきたのは「プーと大人になった僕」です。
そう、2018年10月現在、CMでもバンバンやっているアレです。
この映画、癒されます。
可愛いし笑えるし、プーたちと現実世界とのギャップがリアルで、
でもそれが馴染んでいく過程にじ~~~んと来たり…
まさに、働きすぎな日本人にピッタリのハートフルストーリーでした!
今回は小ホールでの上映でしたが、
一番後ろに王様シート(私が勝手に呼んでます)が2つあって、他の座席よりふっかふか。
しかも、平日昼間の上映で運よく貸切状態だったので、「お金持ちのホームシアターみたい~!」と友人とはしゃぎながら観られました。
ホールに入る前に、ドリンクや軽食も購入できます。
飲み物は市販のものだけでなく、
特製のレモンやジンジャーを使ったドリンクや、お酒もあります。
軽食は、定番のポップコーンの他、
チーズケーキやクランブル、ハンバーガーやホットドックもありましたよ!
まとめ
記事の初っ端に「3ヶ月遅れの映画館、というイメージだった」と書きましたが、
今の豊劇は、完全にそのイメージを払拭してくれました‼
とはいえ、都会で上映されているものをすべて上映しているわけではありません。
豊岡にお住まいの方に合いそうな作品や、子どもたちに是非見てほしい作品、スタッフのオススメ作品などを、選考役の方々が全て観たうえで選んで上映しているそうです。
リクエストがあれば伝えてみても良いかも!?
※採用されるとは限りませんが、選考の参考にはしてもらえるそうです。
上映中や上映予定の映画は、現地はもちろん、豊劇公式HPの他、豊劇横にある飲食店「ビアドリット」豊劇店、もしくは日高店で確認できます。
(ビアドリット 豊劇店の写真)
ちなみに、豊劇にない作品を見たい場合、
福知山、姫路、鳥取、三田の映画館に行かれる方が多いようです。(大森調べ)
これまた楽しい「コタツ席」も!
そしてなんとも楽しいのが、映画館には珍しいコタツ席!
一部の席にではありますが、寒くなってきたらこんなふうにコタツ席が設置されるそうです。
この遊び心満点のサービスは、田舎の小さな映画館ならではですね!
皆さんも一度遊びに行ってみてくださいね~!