豊岡でのささやかな愉しみ~毎年恒例!お餅つき編~

年に一度のにわか親戚

毎年、年の瀬が近づくと娘と一緒にあるお宅のお餅つきに出かけていきます。

昭和の懐かしい雰囲気が漂うそのお宅は、神鍋高原でも有名な豊岡市日高町にあります。

ずいぶん前から恒例行事になっているそのお餅つきに、くまき家が参加させていただくようになって今回で5回目。

おじちゃん、おばちゃん、青年、少年、小さな女の子から大きなお姉ちゃんまで、参加家族はそれぞれ血の繋がりが全くない人たちばかりが集まります

昨年は約20人が集合!

「にわか親戚だでー」と笑いながら集まる人たちの共通点は、但馬の自然や暮らしが大好きなこと。

 

男も女も役割分担

寒い中、外にある釜でもち米を蒸すのは男性陣。

火加減、水加減、蒸し加減、全てを取り仕切るのは、このお宅の主と親友のお二人。

なんと!20年以上一緒に釜の番をしながらお餅をついているのだとか!

そして、そのお二人に手ほどきを受けて6年目の青年は、年々手際良くたくましくなっています。

蒸されたもち米を土間でつくのも男たちの仕事。

一つき一つきの間に合いの手を入れるのも男の役目。

もち米の蒸し具合によって水やお湯も加減しながら息のピッタリ合った勢いのあるお餅つきは迫力満点です。

つき上がったお餅をちょうど良い大きさにちぎって丸めていくのは女性陣。

餅とり粉が中に入り込まないように上手に丸めていきます。

人生の大先輩は餅をちぎるのもとっても上手。さすがです。

丸める作業は小さな女の子も参加しますよ。

もちろん娘も張り切って丸めます。

チョコレートや一口アイスを包んだり、あんこと苺を入れて苺大福にしたり。

 

出来立てをその場で口に放り込むのも楽しみの一つ。

貴重な栃の実をもち米と一緒について栃餅を作ったり、黒豆や桜えびを入れたお餅も作ります。

お餅つきで使うもち米は、地元の農家の方が作られたもの。

中に詰めるあんこも、お餅つきに参加している方が小豆を育てて手作りされているとっても美味しいあんこなのです。

栃の実だって地物ですよ。

毎年恒例のお餅つきは、豊かな大地ときれいな海があり本物のおいしさに恵まれている豊岡の素晴らしさに改めて気付かせてもらえる行事でもあるのです。

 

美味しくて楽しい昼食

お餅つきはもちろん楽しいのですが娘の一番のお目当ては、実は昼食。

毎年、このお宅の奥さんが大鍋いっぱいのおでんを作ってくださいます。

余談ですが、娘がお喋りできるようになった頃、よく言っていた言葉が「きょう、おでん!」だったくらいのおでん好き。

近所の養鶏所から分けてもらっている新鮮なゆで卵の周りに女子チームが集まり、40個も殻を剥き、お鍋に放り込んでいきます。

城崎にある美味しい練り物屋さんの練り物も入った贅沢なおでんです。

いっぱいお手伝いをした後の大好物のおでんは最高です!

それぞれの家族分のお餅をついて全ての作業が終了したら、みんなで片づけをして、持ち寄ったお菓子や飲み物をいただき楽しいお茶とお喋りの時間を過ごします。

部屋中お餅だらけのなんとも言えない幸せに浸りながら、無事に一年を終えることができました。

私の子どもの頃は、親戚が大勢集まって賑やかにお餅つきをするというのが毎年の恒例行事でした。

今は親戚中で行事を楽しむということがほとんど無くなってしまいましたが、こんな風によそのお宅のお餅つきに呼んでもらい、お正月の準備ができるなんて何よりも幸せなことだなぁと思います。

豊岡には、この土地ならではの季節行事を大切にしながら暮らしている人がたくさんおられます。

発展していく街や文化、伝えていかなければいけない風習、残しておきたい日常。

私にとってはどれも大切なことなので、地元豊岡でバランスを保ちながら暮らしていけるよう、これからも楽しい模索はまだまだ続きます!

この記事を書いた人

くまき家

豊岡市出身、豊岡高校卒業後、京都や神戸で過ごし19年前にUターンした妻。
結婚を機に尼崎市からIターンした夫。
小学生の娘、高校生の息子、うさぎ。
豊岡の四季を愉しみながらのんびり暮らす4人と1羽の家族です。

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