ちゃんと近所付き合いが残っているまち
みんな一緒に年中行事
私が住む地区では、古くからの行事が次第になくなっていく中、
先住者の伝統を大切にする思いが、新しい住民に伝えられ、
新旧の住民が一緒になって、古くから伝わる伝統行事を数多く残そうとしています。
これが私の住む地区の良いところです。
1月
元日には、神社に住民が集い、賀詞交換会で一年が始まります。
どんど焼きが行われ、正月飾りや書初めを燃やします。
書初めを燃やし、それが高く舞い上がれば字がうまくなると言われています。
竹は山から切り出してきたり、すべて当番の人たちで準備をします。
どんど焼き
2月
節分には、みんなで会館に集まって飲んだり食べたりします。
5月
区民運動会が近くの中学校で開催され、隣保対抗でいろんな競技が行われます。
例えばお年寄りを対象にした競技で、
風船をしりもちをついて割るその名も『ケツアツ測定』や炭酸飲料をストローで一気飲みする『早飲み競争』などユニークなものがあります。
8月
地蔵盆には、辻堂(つじどう)と呼ばれる趣のある建物の前の広場で盆踊りが行われ、
下座衆(げざしゅう)と呼ばれる人たちは三味線、笛、太鼓、鐘の生演奏と歌い、
みんなはやぐらのまわりで踊ります。
10月
行われる宮篭り(みやごもり)では、
秋祭りの前日、神社内の建物に宮当番が籠り、
外では火を焚き続け、お参りにくる人々を夜通し接待します。
子どもから大人まで、みんなが神社を訪れ神太鼓を叩きます。
太鼓の音は区内に響き渡ります。
その他、家内安全、五穀豊穣を願いお日待ち(おひまち)と言われる宴が年3回行われます。
新しく来た人も大歓迎
先住者と来住者が一緒になって、
先人たちの地区に対する思いや情熱を受け継ぎ、
次の世代へ伝えている地区は豊岡市内にたくさんあります。
“しがらみ”は煩わしいと言ってしまえばそれまでですが、
地域の自治組織を中心に動く様々な地区のお付き合いや行事は、
なにかと頼りになる“つながり”を保つために大切なことのような気がします。