二つのバス停があること
バス停と旧バス停
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今年も夏がやってきました。
豊岡は30度を超える真夏日が続いています。
今日は僕の住む「倉見」という地区について書こうと思います。
幼い頃は何とも思わず過ごしていたけど
最近になって不思議に思うことがあります。
それは
うちの地区には同じ名前の二つのバス停があるんです。
まず、これが今のバス停。
村の外側の道路、県道248号線沿いにあります。
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![](https://tonderu-local.com/wp-content/uploads/2017/07/IMG_6835-1-620x413.jpg)
横から見ると結構際どいところに立ってます。
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小、中、高校生は雪が降る冬の期間だけバスで通います。
遅れそうな時は自転車でここまで来て
中に自転車を置いて(のどかな地域ではよく見る光景ですが、市街地ではダメかも)
バスに乗ります。
1時間に1本しか来ないので遅れたら一大事。
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1時間に1本しか来ないので遅れたら一大事。
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そしてもう一つのバス停がこれ。
通称 旧バス停
現在のバス停から200メートルほど離れた旧道沿いにあります。
20数年前はここにバスが停まっていたそうです。
役割を終えた建物のその後
![](https://tonderu-local.com/wp-content/uploads/2017/07/IMG_6807-620x930.jpg)
村人にとって旧バス停とは何なのか。
もちろんバスは来ません。
しかし、コンビニなどの目ぼしい建物のない地区の中で、
旧バス停はランドマークのように存在しています。
集合場所であったり、休憩所であったり、祭りなどのポスターを貼る掲示板であったり。
役目を終えたバス停は取り壊されることなく、
地域の人たちの共通意識の建物としてそこにあり続けます。
余談ですが、こちらは旧バス停から少し歩いたところにある
通称 精米所
![](https://tonderu-local.com/wp-content/uploads/2017/07/IMG_6834-620x413.jpg)
青いトタン屋根がいい味出してます。
昔はこの辺の農家さんが共同で使っていたそうで、
収穫したお米を、籾摺り(もみすり)から精米まで
行っていたそう。
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今は、廃品回収の集積所にしたり、
年に1回ここで消火訓練をしたり、
何人かで集まって卓球をしたり。
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しかし名前は 精米所。
天井には昔のモーターの名残もあって、
個人的には素敵な空間だと思ってます。
これらの建物は
不要になったら取り壊して新しく立てて壊して……
というサイクルから外れて
地域の住民の発想と慣習により
用途を変えながら使われ続けています。
スクラップアンドビルドからリノベーションへ。
その先があるとしたらこんな感じではないでしょうか。