MENU

田舎でサラリーマン辞めまして③~地域クラウド交流会って何?~

自分が書店を開業できたのは……

豊岡市で起業してもうすぐ3年、城崎温泉で書店を営みながら妻と4人の子どもたちと暮らしております、市民ライターの西垣です。

起業って自分の力だけでしてるように見えますが、そんなことはありません。
お客さんや協力してくれる会社さん、友達や家族に助けられてできるものです。
そして地域の人に事業を知ってもらうこと、これがとても重要になります。
今回記事にする「地域クラウド交流会」は、地域の人に自分を知ってもらうということに、とても力になってくれたイベントです。

私が書店を開業できたのも、地域クラウド交流会で発表した自分のビジネスプランにたくさんの応援をいただいたからです。
そのことが自分の事業を進めていく上でとても大きな自信になり、また、地域の人たちとの繋がりができたことで事業がとても進みやすくなりました。

地域の人たちに事業をプレゼンするイベントです

地域クラウド交流会、通称「ちいクラ」は、地域が起業家の応援を通して地域活性化を目指す交流型のイベントです。

2019年7月現在で全国で137回開催され、22の都道府県・62の市区町村で18,000人以上が参加されました。

参加者は、起業家と地域の人たち。
起業家が自分の事業について3分間のプレゼンを行い、参加者(地域の人たち)が応援したい起業家へ投票します。

クラウドと呼ばれるインターネット上でデータ管理されているシステムを使い、全員がその場で投票結果を知ることができて、参加費1,000円のうち500円が投票した起業家に寄付されます(うち500円は運営料)。

つまり、地域の人にとっては起業家がどんな事業をしたいのかを知る機会になり、起業家はその事業が地域に受け入れられるのかどうかをその場で知ることができます。

地域からの参加者は、会社員や主婦、学生やフリーターなどさまざまな立場の人々。
また、投票所や当日のスタッフには地域の起業家がボランティアで参加しているなど、新しい出会いに溢れた交流型イベントとなっています。

それでは地域クラウド交流会の様子を見てみましょう!

起業家は3分間で自分の事業をアピールしなければなりません。

写真は、第3回地域クラウド交流会でプレゼンを行った、Low Carb House(ローカーボハウス)の友田和子さん。
食事栄養療法に関わる事業のプレゼンでした。

プレゼンを聞いて応援したい起業家に投票します。

投票と一緒にプレゼンターに応援メッセージを伝えることもできます。
起業家にとっては地域の人の声を直接聞けるのが嬉しい!

投票前の交流タイムでは、プレゼンターに直接いろんな質問ができます。

地域の人たちとプレゼンターを繋ぐのは、私もメンバーの1人として参加する“応援し隊”です。

“応援し隊”は、地域クラウド交流会のスタッフとして当日の運営をお手伝いしながら、起業家と地域の人たちとの橋渡しをするメンバーのこと。
例えば参加者がプレゼンを聞いて気になった起業家がいたら、その起業家に直接お話や質問ができるように、案内しお繋ぎします。

そして得票数により、優勝が決まります。

第3回豊岡地域クラウド交流会の優勝者は、飛んでるローカル豊岡の市民ライターでもある岡田さん
豊岡駅前に世界の旅行者とつながるゲストハウスを作るプランを発表されました。

地域クラウド交流会を作る人たち

この「地域クラウド交流会」を立ち上げ、日本中で地域活性化の支援をされているのが、「kintone」で知られるサイボウズ㈱の永岡恵美子さんです。全国の起業家たちに光を当てたことで、たくさんの事業が実現されてきました。

豊岡での仕掛け人はこの人

地元の金融機関にお勤めの川上 晃弘さんです(写真左)。
豊岡で開催された全ての地域クラウド交流会の“オーガナイザー”です。
豊岡での起業家支援の第一人者で、たくさんの創業支援を手掛けておられます。

私に「夢語りませんか?」というなんともストレートなメールを送ってこられる方です(笑)。

川上さんがいなかったら豊岡で地域クラウド交流会は開催されなかったし、
このメールがなかったら今の私はいなかったと思います。
以前に私が「書店を開きたい」と言っていたのを覚えてくれていたことが嬉しかったですね。

第4回豊岡地域クラウド交流会

8月24日に第4回豊岡地域クラウド交流会が行われます。
私の友人であり、事業で協力し合える起業家の仲間たちからも2人が出場することになりました。

地元の酒屋の細田くんが新しいこと始めるらしい!

第4回豊岡地域クラウド交流会出場者の1人で、私の店にお酒を配達してくれる酒屋の細田正平くんは元・サラリーマンです。

イベントなどいろんなことを手伝ってもらっていて、美味しいものを食べることとアウトドア関係のスペシャリストです。

実家の酒屋を継いでいますが、彼の得意なことを活かしたおもしろい事業を発表するそうです。

コミュニケーションメインのコーチも起業家として発表されます!

第4回豊岡地域クラウド交流会に出場するもう1人、飛んでるローカル豊岡の市民ライターでもある大森友香さんも熱いプレゼンテーションをしたいと意気込んでいるようです!

大森さんは豊岡市日高町出身で、豊岡や京阪神にてコーチングやコミュニケーションの考え方を広げる活動をされています。

コーチングって何?
コミュニケーションスキル講座って気になる!
という方はぜひ聞きに来てあげてください。

ちなみに僕のお店にもよく遊びに来てくれるので、タイミングが合えば本人から直接話が聞けることもありますよ!

第3回の全国大会は豊岡劇場で開催です!

そして10月27日には「輝け!! 第3回地域クラウド交流会全国グランプリ大会」が開催予定。
第1回・第2回は幕張メッセでの開催でしたが、第3回は、なんと豊岡劇場にて開催されます!
全国の地域クラウド交流会を勝ち抜いてきた起業家たちは、すごいことやおもしろいことをビジネスにしてきた人ばかり。

私も第2回全国グランプリ大会に参加させていただきましたが、

・乳がん患者さんのための下着の企画販売
・北海道でキャンピングカーのレンタル

などなど素敵なアイデアを持った起業家が全国から集まっていました。
そんな起業家たちと繋がりを作ることで、今度はどんなビジネスに発展するのか、考えるだけでワクワクします!

輝け!! 第3回「地域クラウド交流会」 全国グランプリ大会

起業家と地域でチームを作るのが地域クラウド交流会

起業家は自分のビジネスが地域に受け入れられるか、とても不安に思うものです。

そんな起業家にとって、この地域クラウド交流会で地域の方に直接意見を聞けたり応援してもらえることは、大きな力になります。

 

私も起業してからいろんな人に出会うことができました。

豊岡で事業を起こそうとしている友達や、ちいクラを通して全国で頑張っている起業家の仲間とも繋がりができました。

互いに切磋琢磨できる仲間がいるのはありがたいですね。
チームができたようでとても心強いです。

起業家と地域がチームのようになれるのが、地域クラウド交流会。
気になった方はぜひ参加してみてください!

 

この記事を書いた人

西垣崇史

兵庫県城崎温泉出身。高校卒業後に大阪で映像を学ぶ。
ITインフラが地方でも普及した事で”都会と地方の距離が無くなった”と感じUターン。
市内企業の勤務を経て2016年に「人が集まる場所を作る」をテーマに個人事務所を設立し独立。
飲食と宿泊機能を持つ書店「BookStore iChi」の経営の傍ら株式会社EVAの代表取締役を務める。プロデュースした短編映画「桜が咲く頃 交わした約束は、」がマドリード国際映画祭で外国語最優秀短編映画賞を受賞。

この記事を読んだ人にオススメ!

ホーム 仕事 田舎でサラリーマン辞めまして③~地域クラウド交流会って何?~