「わかもの巣立ち応援プロジェクト2019」応募者インタビュー~夢テーブル委員会編~
夢テーブル委員会
ネーミングだけでもワクワクするようなこの会は、兵庫県北部の但馬地域を活性化するために地域住民を中心として活動されている委員会なのです。
活気あふれる人・街づくり、但馬古民家探訪、タジマモリあげ隊など、8つのグループに分かれてそれぞれに但馬地域ビジョンの実現に向けた実践活動を展開されています。
今年3年目を迎えるわかもの巣立ち応援プロジェクト
今回初めてメッセージを公募したところ、この委員会に所属するグループのひとつが、素敵な言葉を送ってくださいました。
そのグループの3名の方の撮影に同行し、インタビューをさせていただきました。
お話を伺ったのは代表した3名ですが、このメッセージはグループみんなから送ってくださったメッセージなのです。
こんにちは。
市民ライターのくまきです。
私は豊岡で生まれ育ち、幼い頃は近所の山が大好きな遊び場でしたが、いつの頃からか都会での生活に憧れるようになり、高校卒業と同時に豊岡を離れました。
巣立った時のことを全く覚えていないくらい豊岡に未練はありませんでしたが、すぐに故郷が恋しくなり地元豊岡に帰り就職しました。
今回インタビューさせていただいた3名のうち、但馬県民局にお勤めの熊本龍大さんは、高校を卒業後も都会に出たいという願望はなく、人の繋がりや温かさが感じられる地元で就職し、そして行政主導ではなく地域が主体となって活動している夢テーブル委員会に魅力を感じ、メンバーに入られたとのことでした。
巣立っていく若者が多い中で、地元愛がひしひしと感じられる青年でした。
コウノトリの餌の研究をするため豊岡へ来て3年目の桑原里奈さんは、山口県出身。
「豊岡は人の温かさや繋がりが心地よく、雨が多いおかげで虹がよく見られます」と話してくださいました。
雨が多くて憂鬱な気分になることもある地域ですが、とても前向きな意見に私も身近にある幸せに気づかせていただきました。
この日の撮影もあいにくの雨模様でとても寒い日でしたが、皆さん穏やかな笑顔で協力してくださいました。
桑原さんには、「若い頃にどん底まで悩んで欲しい。そうすればもっと大きく成長できるよ」というメッセージもいただきました。
きっとこれまでいろんな経験をされて今があるのだろうな、と感じる深い言葉でした。
今回いただいた『あなたなら大丈夫。私たちなら大丈夫。ふるさととの絆を胸に、大きくはばたけ』というメッセージは、グループを代表したメッセージですが、「大きく羽ばたいて悔いのない人生を送って欲しい」という願いが込められていることを、教師をしておられる山崎憲一さんからお聞きすることができました。
自分たちの力で豊岡をより良くしたい!と考え、出会いや感動を大切に活動されている委員会のメンバーが伝えてくださった「大丈夫!」という言葉が、あなたの勇気となることを願っています。
豊岡市を流れる円山川、連なる山々、雄大な自然に見守られ育ったあなたならどこへ行っても大丈夫だよ。
あなたの故郷が、これからも元気な街であるよう私たちが守り続けます。
あなたの故郷は、いつでもあなたの心の中にあるよ。
この春、豊岡市を巣立つ皆さんへ。
コウノトリのように、自由に羽ばたくときがやってきた。
それぞれの思いのこもったメッセージが、
巣立つ背中をそっと押しますように。
これからも、あなたが帰りたくなるまちを目指して。
私たちも、このまちで頑張ります。
卒業おめでとう。
飛んでいけ。