「わかもの巣立ち応援プロジェクト2019」応募者インタビュー~ユニクロ豊岡店編~
こんにちは。
大阪からUターンしてまもなく2年、フリーランスWebデザイナーの岡田です。
豊岡の風物詩となりつつある、わかもの巣立ち応援プロジェクト。
卒業シーズンになると、豊岡の町のあちこちに、都会に巣立つ若者に向けたメッセージポスターが貼られます。
そのポスターの写真撮影に同行し、メッセージをいただいた方々にインタビューをさせていただきました。
ユニクロ豊岡店で働く、20~30代の若いスタッフの方数人にお話を伺いました。
「ユニクロ豊岡店は、他店に比べて特に仲が良いんですよ」と、話を聞かせていただいたみなさんから、共通して出てきた言葉。
今回、わかもの巣立ち応援プロジェクトに応募していただいたメッセージが『やってみたらええのに。失敗しても死にゃせんよ。(うちの店長の口グセです)』
メッセージを応募してくださったのは、ご主人の転勤を機に東京から豊岡に来られた中村朋美さん(写真右側)。
ずっと親御さんの元にいて、知らない場所に行くのはとても不安。
だけどやってみないと分からないことや、やってみると意外と楽しいことがあるので、不安がらずに一回やってみたらいいやん!
店長がスタッフに対して口にしているメッセージを思い出し、ピーン!と閃いたメッセージだそうです。
「自分にも子どもがいるけど、いつかは自分たちの元を離れて、一度は都会に出ていろいろな世界を見てほしい。井の中の蛙になってはだめ。
でも、最終的には豊岡に帰ってきてほしいな、だからその時に、豊岡が田舎だからといって恥ずかしがらずに、堂々と帰ってこれるような場所にしておきたいです」と話されていました。
そういう豊岡にしていけるように、少しでも地域の活性化の手助けになれば、という想いから、わかもの巣立ち応援プロジェクトに応募されたそうです。
もう一人、中村貴大さん(写真左側)。一度は都会に出たけど、豊岡にいる両親のため、豊岡に帰ってきたい、と思ってUターンしてこられたそうです。
そして豊岡へのUターンを期にユニクロに就職してアパレルの楽しさを知ったそうです。
お客様が探している商品をしっかり案内できたり、ご要望にお応えして喜んでいただけることに、とてもやりがいを感じるとおっしゃっていました。
ユニクロの取り組みの一つに、地域限定正社員という制度があります。
転勤や転居をしないという条件で、お店がある地域から正社員を採用する、という制度。
人(スタッフ)が地域に根付き、企業全体でその地域の発展に貢献していこう、という取り組みが注目されています。
中村朋美さんも中村貴大さんも、この地域限定正社員です。
一度都会に出て、豊岡に帰ってこようと思っても、希望する職種が無い、という声を聞くこともあります。
ですが、ユニクロのように、地域を盛り上げていこうという企業は、豊岡にもたくさんあります。
失敗は恥ずかしいことではないよ!
「豊岡から出ていくことはとても不安なことかもしれない。
もしかしたら都会で失敗してしまうかもしれない。
けど、失敗して戻ってくることは決して恥ずかしいことではない、そんなときに帰って来られる場所や働き先はあるので、夢を追いかけて思いっきり頑張ってほしい!」
店長の口グセは、中村さんたちスタッフの思いになっています。
中村貴大さんご自身も料理人になる夢を追いかけて都会に出たけど、いろいろな理由でその夢を断念。
でも、豊岡にUターンしてきて、新たな夢を見つけた中村貴大さん。
店長の口グセを、これから巣立っていく若者に伝えたかったんでしょうね。
一度は都会に出ていろいろ経験してほしい。
どのスタッフの方も「一度は都会に出て、そしてUターンして、都会で得た経験を豊岡に役立ててもらえたら」とおっしゃっていたのが印象的でした。
お話を伺った、スタッフみなさんのキラキラとした笑顔が素敵で、とても充実しているんだなぁ、ということが伝わってきた取材でした。
豊岡を巣立っていく皆さんには、失敗を恐れず、いろいろなことを経験して、挑戦して、そしてその経験をいつか豊岡に還元していただけたら、こんな素敵なことはないと思います。
失敗は恥ずかしいことではないですよ。
この春、豊岡市を巣立つ皆さんへ。
コウノトリのように、自由に羽ばたくときがやってきた。
それぞれの思いのこもったメッセージが、
巣立つ背中をそっと押しますように。
これからも、あなたが帰りたくなるまちを目指して。
私たちも、このまちで頑張ります。
卒業おめでとう。
飛んでいけ。