子どもとの夏休みvol.2 地蔵盆
子どもとの夏休み。
花火が上がる大きな夏祭りもありますが、小さな町内会での夏の大きな目玉は、地蔵盆です。
親たちが用意する地蔵盆は、子どもたちにとって特別に楽しみのようです。
地蔵盆は近畿の風習みたいですね。
豊岡でも小さな町内会単位で行われるので、あちこちで提灯が飾られます。
まずは、子どもが産まれたら名前を書いた提灯を作って奉納します。
そして、毎年8月23日(地域によっては日曜にするところもあります)に、その提灯を通りに飾り、街角にあるお地蔵さんを公民館などに祀り、子ども達の健康を祈ります。
それから、親たちで子ども達が喜びそうな催しをします!
私が住んでいる地区では、去年(2015年)から模擬店をしています。
子ども達と地域の大人が触れ合える、場所と時間を作りたいなぁと思って始めました。
大阪に一人で住んでいた時は、マンションの隣に住んでいる人の顔もわかりませんでした。
豊岡は、都会に比べると、地域の人とのコミュニティが密です。
独身の時なら、それがしんどかったかもしれません。
でも、子どもがいる生活では、ありがたいなぁと思います。
子育ては、親だけではできません。
家と学校以外の、全く別の大人の存在が大事だと思っています。
だから、地域の大人が一緒になって見守ってくれるのは心強いです。
親が見ていないところで、危ないことや悪いことをしていたら注意してほしい。
まだまだ私もわからないことや知らないことがいっぱいなので、教えてもらえることがあったら、ありがたい。
子どもたちに、おはよう!と挨拶をしてくれるだけでも、ありがたいなぁと思います。
でも、コミュニティが密なここでも、接点のない近所の人と話をする機会はなかなかない。
顔がわからない人もやっぱりいます。
顔を知る、ってとても大切だなぁと思います。
あぁ、こないだの。
って、それだけで、他人じゃないような気がするもんです(笑)。
だから、面倒だったり忙しかったりするけれど、地域の行事は大切にしたいなぁと思います。
何より、子どもが楽しそうです。
近所のおっちゃんと遊んでいるのを見ると、あぁ、いいなぁ! って思います。
暑い夏の終わりかけ。晴れてよかった。
地域のおじさんたちが、提灯を飾ってくれます。自分の名前が書いてある提灯を見つけると嬉しいようです。
公民館や広場などにお祭りします。私たちのところは、公民館。クーラーがあって嬉しい(笑)。
お供えのお団子作りも手伝います。
積み上げるのは、意外に難しいのです。お供えが終わったら茹でて、きな粉をつけて、みんなでいただきます!
お地蔵さんが主役のお祭り。今日はお化粧してあげます。
綺麗になったお地蔵さん。
お祀り準備ができましたー。町内の皆さんがお供えしてくださるお菓子は、子ども達で山分けします!!
夕方近くなると、夜のお楽しみの準備が始まりますー!
夕方には、温泉寺のお坊さんがお参りに来てくださいます。お坊さんのお参りが終わったら、いよいよ!
今年は、カレーライス、かき氷、ジュース、フランクフルト、スーパーボールすくいをしました。
町内によって違います。お餅つきやくじ引きをするところもあります。
地域の子、里帰りしてきた子も、無料チケットが貰えます!大人はお金を払います(笑)。
大きい子ども達は喜んで手伝ってくれます!
みんなが集まって、一緒のものを食べるだけで楽しい!
暗くなるまで、お友達と一緒なのも嬉しいようです。
子ども達が寝る時間まで続きます。子どもが帰った後は、役をしてくれた大人たちが飲んで喋ります。近所の人たちが寄り合う、その場所や時間こそが地域の宝物だと、この夏もまた思いました。
また来年、がんばろーっと。