親切設計と遊び心満載!「WACCU TOYOOKA(わっくとよおか)こども広場」
「WACCU TOYOOKA(わっくとよおか)こども広場」に行ってきました!
こんにちは!
平日は豊岡でカーテン屋、週末は城崎で宿泊業を営む市民ライターの進藤大資です。
豊岡駅前のアイティ4階に、子ども達が遊べる施設が新しくオープンしたことをご存知でしょうか?
その名も、「WACCU TOYOOKA(わっくとよおか)こども広場」(2022年3月27日オープン)です!
豊岡市がアイティの4階エリアを買い取り「多様な人々が集い、交わる場」をコンセプトとして、子どもから高齢者まであらゆる世代を対象にした総合拠点施設「WACCU TOYOOKA(わっくとよおか)」を立ち上げました。
今回はそのエリア内にある「こども広場」へ取材に行きました!
こども広場の施設情報
こども広場は、
・ベビーエリア
・ロールプレイエリア
・アクティブエリア
・チャレンジエリア
・コンストラクションエリア
の5つのエリアで構成されていて、全体の床面積が862.53㎡にもなる広大な施設です。
対象は、小学生以下の年齢の子どもで、原則保護者同伴が条件となっています。(※子どものみでの利用はできないので注意しましょう。)
入館料は、大人300円・子ども200円(1歳未満を除く)。
1日4クール(各回90分)の総入替制となっていて、各回のクールの時間帯は以下となっています。
・第1クール 10:00~11:30
・第2クール 12:00~13:30
・第3クール 14:00~15:30
・第4クール 16:00~17:30
(※いずれも、受付開始は15分前。)
注意点としては、完全予約制となっているため、利用の際は事前にインターネットでの予約が必須です。
以下のリンクより、利用にあたっての注意点などよく読み、予約をしてから訪ねるようにしましょう!
豊岡市内の方はもちろん、市外の方も利用が可能です。
次からはこども広場の取材レポートです。
こども広場に入場
まず、施設のスタッフが温かく出迎えてくださいます!
保護者用と子ども用に高さの異なる検温器が用意されています。
カメラに顔を近づけ、検温したら入場です!
靴を脱いで、貴重品などをロッカールームに保管します。
カギのかけ忘れには注意します!
ベビーエリア
最初に訪れたのは「ベビーエリア」。
比較的年齢が小さな子どもが対象のエリアです。(とは言っても、小学生でも利用可能です。)
つかまり立ちできる遊具やボールプール、知育玩具などが用意されていて、触れたり動かしたり、頭を使ったりすることで小さな子どもの感性を伸ばしていけるような設計になっています。
【 感想 】
よちよち歩きの小さな子どもがエリア内にある遊具や玩具に好奇心を示し、保護者も微笑みながら一緒に遊んでいる姿が多く見られました!
親子の優しい触れ合いで満ち溢れていて、私も自然と笑みがこぼれてしまいました。
(床は転んでも大丈夫なように、とても柔らかいクッション素材になっているので安心してお遊戯できます。)
ロールプレイエリア
次に訪れたのは「ロールプレイエリア」。
言葉の通り遊具を通していろんな疑似体験ができるエリアです。
飛行機や電車の遊具を使って自分が運転手になったり、ベビー人形のオムツ替えをしたりするなどの疑似体験を通して、子ども達の自立心の芽生えを促します。
【 感想 】
大人が普段していることを子どもは真似したがりますよね。(笑)
そんな大人の真似事ができる遊具がたくさん用意されているので、きっと子どもたちも楽しいのだろうなと想像していました。
また、写真にあるベビーカーや乗り物はとてもリアルに再現されています!
アクティブエリア
次に訪れたのは「アクティブエリア」。
こちらは体を積極的に動かして遊ぶことができるエリアです。
写真上側の「エアトラック」は、ドイツの体操ナショナルチームが使用しているような高品質のマット!
飛び跳ねても良いようにマット上に均一の反発力があり、ここでは思いっきり走ったりジャンプしたりして遊べます。
写真下側の「サイバーホイール」は、ドーナツ状になっている窪みに入り込んで、360°回転しながら遊べる遊具!
楽しく遊びながら、全身の筋力が鍛えられるのが魅力的です。
【 感想 】
「エアトラック」や「サイバーホイール」は、一人が遊び始めるとほかの子どもも興味を示し、すぐに集まって一緒に遊んでいました。
そこには年の差や男女など関係なく平等に楽しんでいて、最近ではあまり見ることが少なくなった光景が目の前に広がっていました。「やっぱりこういう雰囲気が一番良いなぁ。」と思っています。
チャレンジエリア
次に訪れたのは「チャレンジエリア」。
こちらは大きなブロック遊具を使って、想像力を育みながら遊べるエリアです。
ユニークで多種多様な形のブロックが用意されていて、並べる・積む・穴に通すなどして、シーソーや乗り物など様々な遊具に変化するので、子ども達の想像力が養われます。
【 感想 】
「なんだこれは!?」というのが第一印象でした。
なぜなら歪な形をしたブロックがたくさんあったから。(笑)
それを子どもと大人が一緒に組み立てていき、写真のような乗り物に変化した時は衝撃的でした!(私の想像力がまだ足りないですね。)
コンストラクションエリア
最後に訪れたのは「コンストラクションエリア」
想像力や発想力を存分に発揮しながら、指先を動かして自分たちの世界を膨らましていく「組み立てあそび」ができるエリアです。
磁石が内蔵された正三角形・正方形・五角形などの形をしたマグ・フォーマーを組み立てることで、図形の概念が遊びを通して学べます。
【 感想 】
子どもに混ざって、私も組み立て遊びを体験!
すでに組み立てられた図形をお手本にチャレンジしてみたのですが、これが思っていたよりも難しくて、、なかなか完成形にはならないことに気付かされます。
試行錯誤していると施設のスタッフが優しく声をかけてくださり、丁寧にアドバイスしていただいたおかげでようやく完成!
純粋にめちゃくちゃ嬉しかったです!
自分の頭で考え失敗を繰り返し完成したときの喜びを味わう、このプロセスが子どもにとっても素晴らしい体験になるのだと実感しました。
その他にも。遊具は全て「ボーネルンド」監修
その他にもまだまだ遊具がたくさん!
・大人顔負けのごっこ遊びができる、フレッシュマーケット・キッチン・テーブル&イス(写真上)
・まるで秘密基地!登ったりくぐったりして遊べる、シンボリックなプレイハウス(写真左下)
・大人と子どもが一緒に考えながら遊べる知育玩具(写真右下)
そして何より、施設内にある全ての遊具は、グランフロント大阪や大阪国際空港など、数々のあそび環境作りの実績を持つ「ボーネルンド」が監修!
「ボーネルンド」の公式HPを調べてみると、延べ3万5000件以上ものあそび環境作りを手掛けてきたそうです。(とてつもない数ですね。)
だからこそあそび場づくりのプロフェッショナルとして、安全かつ自由に楽しく遊べる環境づくりを実現しているのだと納得しました。
【 ここだけの話 】
利用者の中には「豊岡市が管理する施設なのに、なぜ無料ではないの!?」という疑問を持たれる方がいらっしゃるかもしれません。
個人的な感想ではありますが、もし「ボーネルンド」直営店でこれらの遊具や玩具を利用した場合、30分で700~800円程度の料金が発生します。(2022年6月現在。)
そう考えると、(規模感や遊具の種類など、一概には言えませんが)こども広場では、90分で200~300円という料金設定はとても良心的だと思います。
利用者のことをしっかりと考えられた親切設計
ここからは、私がとても驚いたポイントを4つご紹介!
「遊具だけではなく、その他の至る所にも、利用者のことを考えた親切な設計がなされていること!」
・子どもが急に体調を崩したり、お漏らししたりした場合に備えた個室のシャワールーム(写真左上)
・脚の部分が盛り上がっていることによって、こどもを抱きやすく設計されたソファを完備した個室授乳室(写真右上)
・オムツ替えができるスペースを3箇所設置(写真左下)
・大人と子ども用それぞれの大きさがあるトイレ(写真右下)
屋内・屋外施設で上記のような設備が完備されているところは少ないなと思っています。いざという時に安心できる環境があるのは嬉しいですね。
(※使用済みオムツは個人での持ち帰りとなるので、専用のバックなどをご持参ください。)
遊び心満載!施設内に豊岡の風景
「遊び心満載!施設内の所々に豊岡の風景が描かれています。」
・出石の辰鼓楼(写真左上)
・玄武洞(写真真ん中上)
・但東町のチューリップ(写真右上)
・六方の田園風景(写真左下)
・神鍋高原の八反の滝(写真左下から2番目)
・竹野の竹野浜(写真左下から3番目)
・城崎温泉の御所の湯(写真左下から4番目)
いや~、これには驚きましたね。
取材を通して発覚したのですが、所々に豊岡の風景が描かれているではありませんか!
(教えてもらうまで全く気付かなかったです。笑)
これは、施設内でも豊岡の各地で遊んでいるかのように楽しんでもらいたい!という気持ちが込められた演出だったのです。
(ディズニーランドの隠れミッキーを思い出しますね。)
この施設をプロデュースされた方の遊び心と思いやりを感じる瞬間でした。
スタッフ(プレイリーダー)が遊びを補助
「スタッフ(プレイリーダー)が子ども達を尊重しながら、遊びを補助。」
施設内には「プレイリーダー」と呼ばれるスタッフが複数名常駐しています。
「プレイリーダー」の上崎さんに、現場でどういった活動をされているかをうかがったところ、次のような返答がありました。
上崎さん:「プレイリーダーは、子ども達が自主的に遊ぶ手助けをするというポジションです。基本的には子ども達が自由に遊具を使って遊ぶことを尊重し、所々で遊具の使い方を補助することで、遊びの幅を広げていただいています。子ども達が遊びを通して、知らず知らずの内にできることが増え、学習していき、自信や達成感を得られるように補助することが私たちの役割であり、その成長を間近で見られるのがとても幸せです。」
また、利用者の方に向けて次のようなコメントをされていました。
上崎さん:「子ども達だけでなく、保護者の方も一緒に楽しんでいただけるのがこども広場です。予約制なのでそこが面倒に感じるかもしれませんが、ご来場いただいたら必ず満足していただける楽しい遊び場が待っているので、ぜひ来ていただけると嬉しいです。」
上崎さんがおっしゃるとおり、こども広場では子どもと一緒に夢中になって遊んでいる大人の姿が多かったです!
私自身も取材を忘れて遊具に没頭してしまう瞬間が何度かあり、もはや大人の方がより楽しんでいるのではないかという感情を抱いています。(笑)
徹底された感染症対策
「徹底された施設内の感染症対策。」
・電動式噴射器「ザ・除菌バスター」(写真左)
・空気清浄機「Airdog(エアドッグ)」(写真右)
こども広場の感染症対策に関して、運営関係者に教えていただきました。こども広場は1クール(90分)終了後、スタッフによる30分間の清掃時間があるそうです。
広大な面積(862.53㎡)のため、お掃除も大変!かと思いきや、それを手助けしているのが、電動式噴射器「ザ・除菌バスター」です。
コードレス式の充電タイプなので持ち運びも簡単ながら、先端から細かい大量のミストが噴射されます。それにより、手の届きにくい入り組んだ場所でも除菌が可能とのこと。
また、使用している除菌剤「バイオトロール」は、優れた除菌力と24時間以上持続する抗菌力、そして人体や環境への安全性にも特化した溶剤。塩素・アルコール不使用・無臭で、その効果は、第三者の公的機関による様々な試験により証明されています。
加えて、TPAフィルター搭載の世界最強レベルと言われる空気清浄機「Airdog(エアドッグ)」を施設内に2箇所設置し、常時稼働させることによって、空間のウイルス除去を行っているのだそうです。
人が密集しやすい場所だからこそ感染症対策は気になるところでしたが、想像以上の徹底ぶりに安心しました!
取材を終えて
今回の取材は、こども広場の企画・立案・実行を進めてきた豊岡市「こども育成課」課長の吉本さん、こども広場の運営をされている「アイティ豊岡都市開発株式会社」社長の井上さんにご協力いただきました。お二人とも熱量がすごくて、豊岡市の未来を切実に考えられている姿が印象的で心に残っています。
吉本さんに至ってはこども広場を利用されている保護者に直接お声がけし、感想などをうかがっていました。
以下、保護者の感想を抜粋します。
「施設の色合いが可愛いし、遊具がとてもリアルで楽しい。」
「自分が子ども時代にはなかったようなユニークな遊具がたくさんあって、子どもより親の方がテンション上がる。」
「豊岡市の駅前にこういう施設ができて嬉しい。」
「インターネットだと規模感が今一つ分からなかったが、(来てみると)こんなに大きな施設でびっくりしました。」
「年齢が違う子どもを引き連れているが、各々が自分の好きな遊具を見つけてずっと楽しんでいます。」
「市外から来ましたが、自分たちが住んでいる地域にはこのような施設はないので羨ましいです。」
「夏場や冬場など、天候を気にせず利用できることが助かります。」
とてもポジティブな感想ばかりで、吉本さんの表情にも安堵と喜びが垣間見えているのを横目で眺めていました。
吉本さん「この広場はあえてWi-Fi環境を整えていません。それは、親子・親同士・子ども同士のコミュニケーションを大事にしたいからです。1クール90分という時間設定は、親子で一緒に遊んでいると、親の方が遊び疲れてへとへとになるちょうど良い時間なのです。(笑)」
ひとつひとつの事柄にちゃんとした理由(意味)付けがあり、施設のスタッフを始めそのすべてが優しさや思いやりで満たされている環境だからこそ、大人も子どもも童心になって遊べるのがこの「こども広場」なのだと感じました。
昨今、コロナ禍で自宅にいる時間が増え、子どもたち(大人も含め)の運動不足や自宅外でのコミュニケーションの場が少なくなっているように思います。
やはり面と向かってのコミュニケーションは楽しいし、体を使った運動もしかり。
「WACCU TOYOOKA(わっくとよおか)」が「多様な人々が集い、交わる場」としてにぎわうことで、ワクワクするような楽しい未来になっていくんじゃないかと思っています。