豊岡で育つ子どもたちが羨ましい理由。
マイブームはおかひじき
![](https://tonderu-local.com/wp-content/uploads/2017/06/IMG_1920-620x413.jpg)
こんにちは。
豊岡市地域おこし協力隊として豊岡に移住してきて1年がたちました、
城崎国際アートセンター(KIAC)を中心に活動しています、タナカです。
マイブームはおかひじき。
おかひじきは、「陸の海藻」と呼ばれ、海岸の砂地に自生している
海藻みたいな野菜、らしいです。
豊岡に来て、初めて食べました。
さっと茹でてポン酢かけて食べました。
調べたら美容にもいいようです。
豊岡で、育つ・育てる
KIAC(キアック)にいて、よく思うのは、
豊岡で育つ子どもたちが羨ましいなあ、ということ。
自分が育ってきた場所に不満があるわけではないけれど、
もっともっと可能性を広げられる環境がここにはある、と思うのです。
もちろん、自然や食べ物、人、その理由はた〜〜くさんあるけれど、
今回は、KIACに関わることについて、書きたいと思います。
![](https://tonderu-local.com/wp-content/uploads/2017/06/localkiac-620x219.png)
前の記事や井垣真紀さんの記事でも書かれているとおり、
KIACに滞在するアーティストには、
なにかしらの地域交流プログラムを行うことが義務付けられています。
一緒に参加するワークショップだったり、本番さながらに上演する試演会だったり、
稽古のようすを公開するオープンスタジオだったり、形はさまざまですが、
子どもが参加できるものも多数。
![](https://tonderu-local.com/wp-content/uploads/2017/06/s_IMG_8490-620x413.jpg)
これは、ローザンヌ国際バレエコンクールで受賞するなど、
世界的に活躍するダンサー・振付家の小㞍健太さんが滞在していたときに行った、
豊岡市民会館でのダンスワークショップのようす。
19名の小学生が、はじめまして、から始まり、
子どもたちの自由な発想を活かしながら作品をつくって舞台上で発表する、
までを1日で行いました。
![](https://tonderu-local.com/wp-content/uploads/2017/06/IMG_8575-1-620x413.jpg)
プロのダンサーと一緒にダンスをつくるということも、
大きな舞台で発表するということも、きっとみんなあまり経験がないこと。
発表のとき、子どもたちは緊張と高揚が入り混じった表情で、
見ていた保護者の方が驚くくらいの集中力をみせました。
![](https://tonderu-local.com/wp-content/uploads/2017/06/IMG_8534-1-620x413.jpg)
ただ技術を教えてもらうわけではなく、
紙をあやつる、飛行機の動きをつくる、身体で自分の名前を書く、
そんな単純な発想から作られる動きがダンスになるんだ!という気づきや、
舞台で表現することの楽しさ・怖さ・快感を体験すること、
そんな感覚や想いが、少なからず子どもたちがこれから生きていく人生に
影響を与えているのだろうなあ、と感じます。
![](https://tonderu-local.com/wp-content/uploads/2017/06/localkiac2-620x219.png)
また、今年度から力を入れているのが、アウトリーチ事業。
市内の公立小中学校へ出張し、ワークショップなどを行う、というものです。
今年度のはじめに市内小中学校へ提案したところ、
多くの先生が「やりましょう!」と、手を挙げてくれました。
![](https://tonderu-local.com/wp-content/uploads/2017/06/IMG_0868-620x413.jpg)
これは、東京を拠点に活動するダンスカンパニーBaobabによるダンスワークショップのようす。
カーテンを開ける、麦茶を飲む、そんな日常生活の動きから
”朝の風景”というテーマで踊りをつくりました。
テーマは与えられているけれど、曲とどのように合わせるのか(合わせないのか)、
どんな動きにするのかはひとりひとりの子どもたち次第。
子どもたちは戸惑いながらも、友達の良いな、と思った部分を盗んでみたり、
近くにいた子とペアの動きにしてみたり、自分なりの表現を見つけ始めました。
むずかしいけども、大切だと思うこと
正解はないんだよ、自由に表現していいんだよ、
と、口で言うのは簡単だけれど、それを実感してもらうには、
それができる環境が必要なのかもしれない。
そして、それが相手を理解して自分を肯定するということに繋がるんだろうなあ、と思います。
自分に子どもが生まれたら、こんな環境で育てたい、が豊岡には揃っている気がします。
ついでに今後の城崎国際アートセンターは
さまざまなイベントを開催予定です。
直近ではこんなのも。
テアトロ・ムジーク・インプロヴィーゾ『うつくしいまち』
豊岡の自然豊かな環境やまちの子どもたちとの交流からインスピレーションを受けて、
美術と即興演奏に演劇の要素が加わった、子どもも大人も楽しめる舞台作品。
出演|共同演出・美術:ダリオ・モレッティ
共同演出・音楽:野村誠 やぶくみこ
日時|7月15日(土)・17日(月・祝)
会場|永楽館(15日)・城崎国際アートセンター(17日)
料金|一般=1,000円/高校生以下=500円/小学生以下=300円
※当日券は、各+200円
この公演の詳しい情報や、今後のイベントについては
城崎国際アートセンターウェブサイトをご覧ください。