誰もがダンスをたのしめる場所。
さまざまな人が行き交う、城崎。
実はこの場所に、“誰もがダンスをたのしめる場所”があります。
KINOSAKI OPEN DANCE CLASS
城崎オープンダンスクラスは、あるダンスプロジェクトの通訳として城崎に訪れた
千代その子(ちしろそのこ)さん(写真右)が、城崎のまちを知り、まちの人々に触れ、
“さまざまな人が集まる城崎で、どんな人でもダンスをたのしめる場をつくりたい”
という想いを持ち、2年前に始まりました。
そこに、城崎に嫁ぎ、まちの人にピラティスを教えている谷垣優(たにがきゆう)さんが加わり、
2人を中心に、多くの方のサポートを受けながら、活動しています。
会場は城崎国際アートセンター。
世界中からプロのアーティストが集まるこの場所で、
だいたい月に1回開催しています。
ダンスはみんなのもの
ダンス、と言っても、振り付けを習って踊るのではなく、
自分の身体に意識を向けたり、表現のヒントをもらいながら、
いつの間にか踊っているのが城崎オープンダンスクラスの特徴。
というのもこれは、「コミュニティダンス」という活動がもとになっているから。
コミュニティダンスとは、”年齢・性別・ダンス経験の有無・障がいなどに関わらず、
誰もがダンスを踊ることができる”という考えから生まれた活動で、
千代その子さんは、「コミュニティダンス・ファシリテーター」と呼ばれる役割を担っています。
つまり、ダンスを教えるのではなく、参加者が自分自身と向き合って踊るたのしさを体感できるように、一人ひとりの表現力や創造力を引き出す役、ということ。
すいすいとまる?
たとえば、これは千代さんが発案した「ダンスあみだ」。
副詞と動詞をあみだくじの上下に書いて、
偶然できた組み合わせを、自分の身体で表現する、というもの。
「すいすいとまる」や「のそのそとぶ」など、
意味不明な言葉ができるほど、子どもたちの表現力が光ります。
他にも、ひとりが人形になって、もうひとりが格好を作ってあげたり。
手だけで踊ってみる、手ぶくろダンスをつくってみたり。
まちに住む人、訪れる人、
そして、多様な出会いがあるのが、城崎ならでは。
まちに住む人、働きに来ている人、国内・海外から観光で訪れる人、ダンスクラスのために遠くから来てくれる人、時には城崎国際アートセンターに滞在しているアーティストも。
参加者はみんなラフな格好で、肩書きのないただの一人の人間になって、同じ空間を共有します。
特に参加者が多様なのが、「おとなストレッチ」というプログラム。
初めまして、の挨拶から、身体をほぐしていくとともに、
だんだんと心もゆるゆるにほぐれていきます。
みんなで1本のゴムバンドを使ってストレッチをしたり、
同じ空間を共有しながら身体を動かすことで、
言葉ではないコミュニケーションを体感。
クラスが終わる頃には、いつもなんだか不思議な一体感が生まれています。
”ダンスをたのしむ”というそれだけの中に、
子どもたちにとっては、他の子との違いに気づき、認めることを知ったり、
自分の可能性を広げるきっかけの時間になったり。
大人にとっては、身体をコントロールする感覚を体感したり、
気持ちをリフレッシュしたり。
私は運営メンバーとして携わっています(よく参加もします)が、
1回でも多く開催しよう!と、みんなで試行錯誤やっています。
この記事の中で伝えきれなかったことがまだまだたくさんあるので、
続きはまた改めて。
詳しいクラスの情報などは、ウェブサイトに載ってます。
よかったら、ご覧ください。
http://k-opendanceclass.com/
ちなみに直近の開催日は、
10月7日(土)・8日(日)・9日(月)。
10月限定の特別クラスも開催予定です。
ぜひお気軽にどうぞ。