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幼児期・幼少期に本物の音を。地方の体験格差を超える「おんぷの祭典」

豊岡市の初夏を彩る音楽イベント、おんぷの祭典。2026年で12回目を迎えました。

おんぷの祭典は、世界で活躍する音楽家と触れ合う機会を通じて、子どもたちが豊岡にいながらにして世界とつながることができる、そんな豊岡のまちを誇りに思う子どもを育てることをテーマとした音楽祭。

子どもたちにとっては新しい世界との出会いがあり、大人にとっては日常を離れて上質な音楽に浸るひとときとなることから、毎年多くの来場者でにぎわう人気イベントとして親しまれています。

今年は、豊岡稽古堂や、玄武洞ミュージアムに出石永楽館、コウノトリ但馬空港や城崎国際アートセンター、日高・但東・竹野の体育館や神社などで開催され、豊岡市内各地で「世界レベルの音色」を楽しむことができました。

私の家族は昨年「キッズおんぷ鉄道」に乗車しました。
全国的にも珍しい、管弦楽の生音と列車の走行音のコラボレーション。一生の思い出となる素晴らしい体験を息子と娘にさせることができました。

私の実体験からも、おんぷの祭典のイベントは、豊岡に移住したファミリー層に心からおすすめしたい!

そこで、どんな内容なのか、どんな雰囲気なのかを伝えるために、2026年5月26日に開催された「稽古堂プレミアムキッズコンサート」、28日の「子どもたちのためのコンサート」(豊岡市民プラザ)、「稽古堂イブニングコンサート」の様子をご紹介したいと思います。

「稽古堂プレミアムキッズコンサート」の様子

ピアノが運び込まれた豊岡稽古堂1階ギャラリーがコンサート会場でした。

この稽古堂プレミアムキッズコンサートは子ども連れ家族対象で、なんと5組限定なんです。
世界的に活躍されている音楽家が、たった「5組」の家族のために演奏します。

一般的な親子クラシック公演は50組~100組の数百人規模で行われます。音楽家がたった5組の家族のために演奏するというのは、さながら「富裕層向けプライベートサロン」のような贅沢さです。

▲至近距離で聞く本物の生音

▲普段は参加できない赤ちゃんにも本物の音を

▲目の前で響くチェロのあたたかな音に子どもたちもうっとり

▲演奏者の指使いや呼吸まで感じられる近さ

ちなみにピアノは、ピアノメーカー・カワイの最高峰グランドピアノ「Shigeru Kawai」。
世界中のピアニストからも絶賛され、国内外の有名コンクールで公式ピアノに採用されています。
そのShigeru Kawaiの家が買えるぐらいの高級モデルが、この日の朝に浜松から運び込まれました。

最高峰の奏者による最高級のピアノの音が間近で楽しめるなんて感動です。

ピアノ以外の楽器も素晴らしいものが用意されていて、「子どもたちに本物の音を届けたい」という想いが伝わってきます。

終演後、コンサートに参加されたご家族にお話を伺いました。

「この距離でプロの演奏が聴ける機会はなかなか無い。子どもたちも走り回るかと思ったら真剣に聞いていたのでびっくりしました。素敵な時間でした」

「本物の音が聴けるだなんて最高でしたし、こんなに貴重なピアノも演奏させてもらって最高です」

ぜひまた参加したい、と充実した笑顔で答えてくださいました。

なお、この「稽古堂プレミアムキッズコンサート」の様子は豊岡のインフルエンサー・まさかずさんが動画で撮影してくださっています。

「生音」ではありませんが、会場の雰囲気をご覧頂ければと思います。

■まさかずさんの「おんぷの祭典」ご紹介動画

 
 
 
 
 
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「子どもたちのためのコンサート」の様子

こちらは5月28日のお昼に豊岡市民プラザで開催された「子どもたちのためのコンサート」。
無料で、未就学児参加OK。

子ども連れを前提にしたコンサートなので、子どもが泣いてしまっても、声を出してしまっても、無理に途中退席する必要はありません。「静かにさせなければ」と気を張らず、保護者も肩の力を抜いて過ごせるのが魅力。親子でリラックスしながら、クラシック音楽に親しむひとときを楽しめます。

「バスにのって」「線路はつづくよどこまでも」などの聞き馴染みのある曲が、管楽アンサンブルによって豪華で洗練された音楽に。

テレビから聞こえる音楽や、スマホ動画の音とはスケールが異なる「本物の音」。

耳と肌を刺激する音の迫力に、子どもたちは圧倒され、音楽の世界に惹き込まれていました。

「えっ、そんな場所で聴いていいの!?」と驚いてしまう、ピアノの下の特等席体験。

S席をはるかに超える、SSS席
普通のクラシックコンサートではまず味わえない、子ども向け激レア体験は「おんぷの祭典」ならではといえるでしょう。

「稽古堂イブニングコンサート」の様子

最後に、28日の夜に豊岡稽古堂で開催された「イブニングコンサート」の様子をご紹介します。

こちらは有料公演ですが、チケット代は1000円とクラシックコンサートとしては破格の価格設定。子ども向けコンサートとは異なり、演奏中は静かに鑑賞するなど一般的なクラシックコンサートと同じような雰囲気で楽しめます。

当日は会場が満席となる大盛況となっていました。

昼の「子どもたちのためのコンサート」とは対照的に、夜は演奏家たちの繊細な技巧が際立つ濃密な時間となりました。

稽古堂では演劇祭などで何回もステージを見ているのですが「こんなに音の響きが良かったっけ?」と思えるような、心地良い音の空間を作っていました。

来場者の中には小学生から高校生の姿も見られました。

未就学児向けプログラムとは異なる本格的な演奏を聴ける機会は、学生にとって大変貴重な経験です。

最後の演奏が終わると、会場から大きな拍手が沸き起こりました。

国の登録有形文化財の中で味わう、世界の舞台で磨かれた深みのある音色。贅沢なひとときでした。

来場された皆さんは、演奏の余韻に包まれながら満ち足りた表情を見せていました。

豊岡ならではの、深さをもった音楽体験

「世界で活躍するクラシック演奏家の生演奏を聴く」という言葉だけを聞くと、その価値にピンとこないかもしれません。

でも、例えば「フランスで活躍している日本人フレンチシェフが目の前で料理して、それを無料で子どもに食べさせることができる」と聞いたら、「それはかなり特別な体験だ!」と感じる人は多いのではないでしょうか。

長い年月をかけて積み重ねられた技術。

世界の舞台で磨かれた音。

一音に込められた表現。

テレビや動画の中でしか触れられないような技術や感性を、同じ空気の中で味わえる。
子どもは、言葉では表現できないものを感じ取って吸収するのだと思います。とても、貴重な体験です。

そして「音楽との距離が近い」のも大きな特徴です。

離れて挨拶する距離ではなく、握手する距離でもなく、相手を抱きしめるかのような近さ。

「本物の音楽を聴いた」という浅いものではなく、「演奏家とふれあい、本物の音楽を間近で堪能した」という深みのある距離。

豊岡は、この「深さ」に優れた体験イベントが非常に多いです。地方都市だから実現できている点があるかと思います。
そんな豊岡で子育てができ、子どもに深い体験をさせることができ、親としてとても満足しています。

おんぷの祭典、豊岡に家族で移住されたなら是非お子さんを参加させてください。その日出会った音が、人生の宝物になるかもしれません。

この記事を書いた人

コザキマサヨシ

大阪府豊中市出身。グッズデザイナーとして主に山陰但馬の特産品をモチーフにした雑貨を企画・販売する「まんぷく雑貨店」を運営。大阪で出会った妻が豊岡出身で、2023年に「妻ターン」にて豊岡に移住。子どもは2人。豊岡ならではのゆったりとした環境を家族で楽しみつつ、子どもにとってもより良い豊岡になるよう製作経験を活かして地域貢献活動に勤しむ。

https://manpuku-zakkaten.stores.jp/

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