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拝啓、この試みによって人生が変わるまだ見ぬ人たちへ #1

この記事は豊岡市が2018年度から実施している「ミュージシャン・イン・レジデンス 豊岡(以下『MIR豊岡』)」という新しい試みに、市民ライターの僕が少しずつ関わらせてもらう過程で見えてきたものをありのままにつらつらと書いていくものです。

はじめまして。

読んでいただいている皆さん、はじめまして。
 
はじめて記事を書いています。市民ライターの伊木です。
兵庫県北部にたったひとつの映画館【豊岡劇場】でスタッフをしています。
 
豊岡市の取り組み「ミュージシャン・イン・レジデンス 豊岡」に市民ライターとして少しだけ関わらせていただくことで、どんな人たちが何をやって、何が起きているのかを個人的な目線で伝えていく予定です。
 
 
なんで映画館のスタッフがこの記事書くことになったの?
 
ひとつは豊岡市を拠点にバンド活動をしていたこと。
もうひとつは2011年から2014年までの4年間、兵庫県北部を舞台に小さな手づくり音楽フェスを企画・開催していたこと。
 
このふたつの経験から僕が担当させていただくことになりました。
とは言っても「楽しいから」という理由でやっていた活動なので、音楽の知識がめちゃくちゃ深いわけではないし、プロのアーティストさんと会う機会も多かったわけではありません。まして記事を書くなんてことも無かったのですが、これも楽しんでやっていこうと腹を括ってつらつら文字を並べています。
 
ただ間違いないのは、このMIR豊岡という企画によって人生が変わっちゃう人が必ず出てくるってこと。
 
まずは豊岡にはそんなチャンスが転がっていることを、この記事を通じて皆さんにもお伝えしていきたいと思います。
 
今回は2018年度、初めての試みとなったMIR豊岡に参加したbonobos(ボノボ)の蔡忠浩(サイチュンホ)さんにインタビューをさせていただきました。ほぼ全文を文字起こししたので少し長いですが、読んでみてください。MIR豊岡というチャレンジ、最初の一年でどんなことが起きたのかが見えてくるといいなと思います。
 
はじまりはじまり。

蔡忠浩インタビュー全文

伊 ▷ 伊木
蔡 ▷ 蔡忠浩さん(初回MIR参加アーティスト)
北 ▷ 北山さん(撮影チーム)
 K ▷ Keishi Tanakaさん(次のMIR参加アーティスト)
 

 
伊:よろしくお願いします。
 
蔡:よろしくお願いします。
 
伊:今日はざっくりMIRで関わっていただいた経緯、流れ、今後のことを聞かせてもらおうかと思います。
 
蔡:はい。
 
伊:豊岡での滞在は今回で4回目ということで、改めて聞くのもアレなんですけど豊岡って蔡さんの中でどういうイメージになりましたか。
 
蔡:そうですね。来るたびに天気も違うし、季節も違うので……これっていうのはないですけど。なんだろう、豊岡市内とかも結構歩いたりとかして、いい感じの古い町並みとかたくさん残ってるし、なんか安心感があるっていうか。豊岡って一言でいっても出石とかそれぞれ(の地域)があるんで全然違うんですけど。城崎は結構滞在したし、単純にいいですよね。温泉もあるし。豊岡っていうのが、やっぱり城崎とか出石とか但東とか、とにかくいろんな個性的なまちが集まってひとつの地域になってて、いろいろ連れてってもらってそれを実感しました。特に一昨年、秋の収穫終わった後の祭とかも参加させてもらって。お祭りって地域性が出るじゃないですか。そういうのを見て、もともとそれぞれのまちが独特な文化を持って独立してるんだなっていう感じで。豊岡市内は他の地域と比べると都会だし。今日は公設市場とかも行ったし、前回も連れてってもらうことがあったので。小学校の校庭の下に川が流れてるとことか。
 
伊:めちゃくちゃニッチなスポット行ってますね(笑)地元の人も知らなかったりする場所ですよね。
 
蔡:そうそう、そんなふうに(まちなかも)一時間以上いろいろ連れてってもらいましたね。
 
伊:まだまだ新しい豊岡も発見できると思うので、これからもぜひ来てもらいたいですね。

豊岡での滞在を経て制作された楽曲『アルペジオ』

伊:次は『アルペジオ』についてなんですけど、個人的に「地域に滞在して音楽を作る」ってどうやるんだろうって思っちゃって。アウトプットとしては難しいんじゃないかなーって。実際にやってみてどうでしたか。
 
蔡:企画自体も若いっていうか、いろいろ完全に完成されたものでもないので探り探りのところもあったのはあったんですけど。友達に画家の人とかもいて。美術の世界に滞在型の制作ってあるんですよ。作家呼んで作業場を何ヶ月か提供して作品を描いてもらうっていう。で、このMIRで初めて豊岡に行く前にその友達とかに相談したりして。どうすればいいのかなって。僕も初めてだったんで。そしたら「とりあえず地元の人と酒を飲んで仲良くなることだね」って。あと作品についても事前にいろいろ伺ってて「豊岡の地域性とかに別にこだわりすぎる必要もなくて、いつも制作している楽曲のように作っていただいて構いません」って聞いてたので、いわゆるご当地ソングとかそういうものを作るつもりも元々なかったですし、特に求められてなかったのでいつも曲を作る感じで挑みましたね。ただテーマみたいなものはまちをあちこち案内してもらったり、円山川の近くで泊まってたりしたので、なんとなく豊岡の漠然としたイメージみたいなものはきっかけにして曲を書いて。曲の構造とか歌詞でも多少そうですけど。やっぱり自然とそうなったというか。
 
伊:僕が初めてbonobosさんのCD買ったのって『あ、うん』ていうアルバムからなんです。今回『アルペジオ』を聞かせてもらって個人的にもご当地ソング感っていうのはなくって、やっぱりbonobosの楽曲なんだなって印象だったんです。この楽曲って例えば豊岡の景色だったりとか、豊岡で過ごした時間が大きく反映されているのか、蔡さんの今までの人生全てが反映された楽曲なのか。
 
蔡:んー、どっちもですよね。北山さんが撮った映像とかでもコウノトリ視点というか鳥観で、円山川があって周りにまちがあって、っていうのは来てみないと分かんなかったし、曲を作ってる時に割とそういうイメージで書いてましたね。まあややこしい曲なんですけど、あれに関していうとbonobosでずっとやってきたり試行錯誤してきたりした続きというか。あ、思い出した。豊岡に来てエコハウスに泊まって毎日いろいろ案内していただいたんですけど、楽器触る時間とかが全然なかったんで一日全部予定バラしてもらって、その日に一人で自転車に乗ってぶらぶらしたりとかエコハウスの中でギター触ったりとかして。分かんないとこだらけなんで案内していただくのとかめちゃくちゃありがたいんですけど、結局慣れてきたら自転車乗って自分の好きなところとか行ってみたいところとか、適当にぶらぶらした一日がすごい良くって。その時円山川の中洲とかに行ったんですけど。その日の夜に作ってみようかなってギターでポロポロしてて、それが元っていうか。15〜20秒くらいのモチーフみたいなものを作って、それを東京に持って帰って広げたって感じですね。
 
伊:自然体で豊岡を見れた瞬間があったっていう感じですか。
 
蔡:そうですね。一人で。周りに人がいてくれるのも楽しいし、いろいろ案内してもらえるのもありがたいんですけど、僕はもの作ったりする時、割と一人の時間が大事なので。それで一日全部予定バラして「一人になりたいです」みたいな(笑)僕は割とそういうの大事というか。はい。

ミュージシャン・イン・レジデンス 豊岡

伊:地域に滞在して音楽を制作することも含めて、MIR豊岡という企画についてどう感じていますか。
 
蔡:美術系のアーティスト・イン・レジデンスも制作の内容に関しては何も言わないというか。作家は作家の作品のスタイルとかがあるので、内容についてとやかく言ったりはしないんですよね。城崎国際アートセンターもそうですよね。場所を提供するっていう。それはなんとなく知ってはいたのでイメージはなんとなくできてたんですけど、このMIRはちょっと違うというか。
 
伊:どういうところが違うんですか。
 
蔡:んー、なんていうんですかね。自由に作ってくださいっていうのは前提であったんですけど。まずレコーディングスタジオがなかったり、完成まで滞在して作るっていうわけではないし、企画自体が初めてなので夜お酒飲みながら話していると、「どんな音楽ができるのか」とか「その音楽の中に豊岡のことがどのくらい入るのか」とか。やっぱ期待されてることも感じて(笑)
 
伊:ある意味プレッシャーですよね(笑)
 
蔡:本来レジデンスで作品を作る時にそういうのってないんですけど、今回始めての試みだし、僕も初めての経験だから、いわゆるレジデンスとは違うやり方っていうのがあってもいいのかもなって。あと野口雨情さんのことも出石で教えてもらって、それもちょっとヒントっていうか。あの人が旅館の支払いの代わりに歌書いて送ったりっていう。そういう物々交換っていうやり方もあるなーって思って。
 
▽野口雨情
詩人、童謡・民謡作詞家。多くの名作を残し、北原白秋、西條八十とともに、童謡界の三大詩人と謳われた。代表作に童謡「シャボン玉」がある。昭和11年(1936年)に出石を訪れた際に「出石小唄」を作詞した。
 
伊:それが今回のMIRでいうと…
 
蔡:今回のレジデンスでいろいろ案内してもらったり、ご飯食べさせてもらったりした代わりに楽曲作るっていうイメージもありなのかなって。
 
伊:そういうところからもヒントを得てるんですね。
 
蔡:分かんないことだらけなんで少しずついろんなことを頼りにするっていうか。僕も「レジデンスとはなんぞや」とか。絵描きだったら分かるんですよ。僕も学生時代ずっと絵書いてたんで。なんとなくイメージつくんですよ。滞在してモチーフを見つけても見つけなくても作品を作って完成させるみたいな。でも音楽って言葉が入るから。歌詞っていう。歌詞を書く段階になるとやっぱ結構悩んで。最初はコウノトリとか象徴でもあるじゃないですか。でも安易に使うと分かりやすすぎるというか安直になっちゃうのもあれだなーと思って。結構いろいろ悩んでたんですけど、結局コウノトリっぽいイメージが入っちゃって(笑)
 
伊:そうですよね。言葉選び難しいですよね。
 
蔡:そう、結構悩みましたね。言えちゃうんですよね。「コウノトリ」とか。それがやっぱり美術とは違うところというか。ご当地ものになりやすいところですよね。音だけだともうちょっとやりやすいっていうか、歌詞のある歌ものだったからこそ悩みましたよね。
 
伊:『アルペジオ』って音からできたのか、歌詞からできたのか、どっちなんですか。
 
蔡:僕はいつも音からですね。ここ十年以上、まず曲作ってアレンジまでほぼ全部やってから、最後歌詞って感じですね。自分で曲書いてアレンジして、アレンジから見えてくる風景とかってあるので。あとそのザーッと歌詞書いてもメロディーに乗せるとあんまり成立しないこともあったりするので、歌ってみて音的にちゃんと曲に乗ってるかどうかとか。内容というよりかは音楽としての言葉っていうか。その方が僕は大事になってくる。そうなってくると「豊岡」とか先にテーマを設定したりするとなかなか音楽として成立しらくなるんですよね。

永楽館でのワンマンライブと音楽施設

伊:永楽館でのライブはいかがでしたか。
 
蔡:すごい良かったです。楽しかったですね。木の古い感じが素敵だし、お客さんも畳に座って自由に楽しんでたし。たくさんライブで使うとすごくいいと思います。
 
伊:豊岡ってプロのアーティストのライブを観れる機会が圧倒的に少ないんですよね。
 
蔡:そうなんですよね。ライブハウスないし、スタジオもないからバンドの練習できないですよね。
 
伊:実はライブハウスもスタジオもあって、
 
蔡:どこにあるんですか。
 
伊:ライブハウスは出石にあるんですよ。スタジオは個人でやっておられるところがあったりします。
 
蔡:いろいろ案内してもらってた時に「音楽系の施設が全然ないなー」って思ってたんですよ。本当はこの企画ずーっと続くんだったらそういう施設とかあったらいいだろうなーと。来ても音を出す場所がなかったりするんで。それ見学行きたい。今度見たいですね。
 
伊:ぜひ行っていただきたいですね。

2人目の参加アーティストへ

伊:次の参加ミュージシャンとして今回、実際にKeishiさんにも来ていただいてありがとうございます。Keishiさんって蔡さんとか北山さんからのご紹介だったんですか。
 
北:蔡くんとKeishiくんが一緒にライブやったりもしてたし、僕も蔡くんとKeishiくんのミュージックビデオもやらせていただいたりしていたので。そういう繋がりがあったのもありますね。
 
蔡:あとMIRの企画の中身とかも今までと変わるところもあったりとか。それもあって、学生たちと交流してやっていくアイデアもあったりするので、だったらなおさらKeishiくん合いそうだなーみたいな。僕が持ってる勝手なイメージだけど。交流あんまり不得意じゃないもんね?
 
K:プレッシャーだわー。
 
一同:(笑)
 
蔡:何かこう、Let’s begin!とかできそうだなと思って。俺はどっちかっていうとそういうの苦手なんですよね。自分の殻に閉じこもりがちなんですけど、高校生とか前にしたら本当に…あんまり外向きじゃないんです。けど、Keishiくんだったら絶対にできそうだなーと思って。勘違いだったら本当申し訳ねぇみたいな(笑)
 
伊:MIRも蔡さん、bonobosさんに初めて参加していただいて実施したことで次へのアクションへとつながっていくと思うので、そういう意味でも今後どう変わっていくんだろうって。僕は企画している側ではないので、単純にすごい楽しみですね。

MIR豊岡の成果物と今後

伊:実際、初回蔡さんに滞在していただいて豊岡が変わるかっていうと、僕らの中からの見た目では変わったかどうかって、正直なかなか言えないというか。
 
蔡:そうですよね。どういうものを成果物とするのかっていう、その評価は僕らっていうよりは企画を主導している人たちだし。一番大きなテーマっていうか、やっぱり移住とか、豊岡出身の若い世代に豊岡に戻ってきてほしいとかっていう想いがあるのはもちろん伺ってはいるので、そういうことに少しでも貢献できればいいなとは思っていて。それでライブハウスとかスタジオとかがあればいいなって思ってたんですよね。今あるって聞いたんで、もしかしたら今後そういうところとも提携できるかもしんないし、することによってスタジオがあるっていうことはバンドやったり音楽やったりっていう若い子が絶対にいるはずだから、そういう子たちにもこの企画のこと知ってもらったりとか。それがきっかけでプロになりたいって子たちも出てくるかもしれないし。
 
伊:プロのアーティストさんと若い子たちが交わる機会が本当になかったので、すごくいい機会だと思います。今までの滞在で「豊岡でこんなことやりたいな」とか「やり残したこと」ってありますか。
 
蔡:本当の意味で豊岡にずっと滞在して音楽を作るっていうのはまだできてないので、パーツを持って東京に戻ったりしちゃってるから。豊岡で長期滞在してまとまった曲を作ったりとかできたらいいなと。今回滞在したのは一週間とか十日間なんで、その間いろんなところ案内してもらったりして、どちらかというと観光っていう側面も大きかったりして。もちろんそれも大事なんですけど、もの作るってなったらじっくり滞在してじっくり作る環境が必要になる。もしそれができるんだったら豊岡に一ヶ月とか、アートセンターがやってることみたいなのがやりたいなーとは思いますね。
 
伊:スタジオとかライブハウスと組めたら実現可能かもしれないですよね。
 
蔡:そうですね。理想でいうと宿泊もできて作業もできるような場所があるとめちゃくちゃ助かりますね。大変だけど。ちょっとした集中できるようなスペースがあると「ミュージシャン・イン・レジデンス」のそもそものコンセプトにはそっちの方が沿ってるっていうか。ずっとこの試みが続くならいずれできるといいなと。
 
伊:少しずつ可能性を探っていきたいですね。

蔡さんと豊岡

伊:最後に、豊岡に来る前と今で変わったことってありますか。
 
蔡:それは豊岡に対するイメージとか僕自身がってことですか。
 
伊:そうですね、それも含めて。
 
蔡:豊岡に温泉とかカニ食べにとか来たことはあったので、なんとなくのイメージはもちろんあったんですよね。この辺のカニが本当に美味しいですし。旅行でも仕事でも日本中行くんですけど、ここまで一つのまちについて掘り下げて深く学んだりっていうのはなかったので、面白いですよね。まちに歴史があったりとか。よっぽど目的意識を持っていかないと、例えば城崎とかだったら温泉入ってカニ食べて一泊で終わっちゃうんで。なかなか郷土資料館とか行くこともないと思うし。自分の普段暮らしていないまちの理解が深まるっていうのは不思議っていうか。あとたくさん案内してもらっていろんな人を紹介してもらったっていうのは大きくて。例えば豊劇でライブイベントやりたいとかいろんなところでフェスやりたいとか、自分ができることで協力したいなって。そういう関係性が、ただ旅行に行くだけじゃ生まれない人との関係性みたいなのができたのがすごく大きいんじゃないかなって思います。
 
伊:いつか蔡さんやKeishiさんも含めて豊劇でもライブしていただきたいなって。そうなったらすごく嬉しいなって思います。
 
蔡:これから続いてっていろんなミュージシャンが関わることになると思うんでそうなったらいいですよね。
 
伊:いいご縁をいいカタチで迎えられるようにこちらも頑張るんでこれからもよろしくお願いします。
 
蔡:こちらこそよろしくお願いします。
 
伊:ではこの辺で終わりにしますね。ありがとうございました。
 
蔡:ありがとうございました。

MIR豊岡はまだ始まったばかり

MIR豊岡が起こす奇跡はもう始まっています。

まずは、僕自身が大学生時代にCDを買っていたバンドのフロントマンにインタビューできる日が来ている。

これってまだまだ序の口で、これからもっとたくさんの人が、価値観をガツンと揺さぶられる出来事に出会うはず。

次の記事はこのインタビュー翌日、城崎某所にて関西を代表するラジオ局FM802の収録が行われました。そこに参加させてもらったので、当日の様子をレポートする予定です。お楽しみに。

この記事を書いた人

伊木翔

兵庫県朝来市生まれ、同県豊岡市在住。大学中退後、地元にUターン。フリーターとニートを繰り返しながら友人たちと地域密着型の野外音楽イベントを立ち上げ、主催。その後、閉館した豊岡市の小さな映画館〈豊岡劇場〉の復活に携わる。2014年の復活した劇場にて現場責任者を務め、2022年に再度休館した際に退職。現在はフリーランスとして、いくつかの事業・イベント運営に携わっている。

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