い"って責められるのに」由がないし、このまちを離れる理由もないんです。ちなみに、結婚する時は城崎で結婚式するから旅館貸切にして友だち泊めてもええですか?って社長に冗談言ってみたりしてます」おいしいものもたくさんあるし、人はいいている。瀬羅さんはなんとなく「ここやん!」と思ったそうだ。漠然と、ただハッキリと。この地が今までで一「わたしが体調不良になると、女将さんが直接大量の食おせっかい〟だな、と思って。そういう人のよさが、このまちにいる理由のひとつかも。あ、それと、城崎にいるとこの年でも、めっちゃ若いな!嬉しいんです。大阪だと、20代後半はアラサー!てん⁉ 結婚と子どもは?働く場所も日々の暮らしもちょうどいい、と思いながしめている小さな幸せが小話のように漏れ出て来るのが羅さんを見送った。シンと寝しずまった城崎のまちに、しい明日が始まる。「今の職場をやめる時が来るとしたら、それは寿退社の時かな(笑)そのくらいやめる理し、ちょっと雨は多いけれども生活に関わる諸々は揃っ番居心地がいいかも知れない、と話す。べ物を持って来てくれるんです。大阪では考えられなら、今日も城崎に留まっている。忙しい日々の中で噛み心地良い時間だった。自身のこれからを夢に描きながら笑顔で家路につく瀬新聞配達の自転車の音が響く。少し休むと、また慌ただと言われるのが何しここに留まるcase.02 瀬羅さんの場合14
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