豊岡在住vol.1 履きもん
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「」んこの靴を履いていざ行かん。ちで会うのはだいたい知り合いだから、化粧も抑えめで、ヒールも履かない。いい塩梅。粧してたっけ?って思うんです。だけど豊岡は湿度が高いんで、今の方がお肌の調子もいいんですよ」寒い夜道を、やはり上着を羽織っただけの少し寒そう「この時間前向いて歩いてたら、そこかしこで知り合いある。仲の良い夫婦が迎えてくれる、カウンターだけの小さな飲み屋。なんでも話せる気さくなお母さんと、ラーメン屋台をやりながら時々お店にも出ているおっちゃん。今までどうやってお化気取らずラフな格好で遊びに行けるのでよく行くそうだ。台湾のお客さんとコミュニケーションを取るために、居酒屋でのお酒の注文の仕方を教えたそうだ。瀬羅さんの影響でファンくんの日本語は少し南大阪訛よ」とお母さん。城崎で働く人の情報はすぐに広まる。夏の時期には、ほぼ毎日花火が上がる。帰る道すがら眺められるその風景は、観光客が足を止めて見入ってしまうくらいにうことは、とても贅沢なのかもしれない。たらスポーンと制服を脱いで、ウエストゴムのロングスカートをスポーンとはいて。ポシェットに財布、携帯、タバコを入れたら肩から斜め掛け。化粧ポーチは要らな明日は休み。今日は同僚2人と飲みに行く。家に帰っらまっすぐ家に向かう。夜の城崎にポツポツと明かりが灯る。それに通勤ルートが温泉街だなんて幸せです」仕事を終えてタイムカードを押した「大阪にいた時は、通勤に最低でも1時間弱はかかってました。しかも満員電車に立ちっぱなし。それが今は徒歩10分。非日常で、それを毎日感じられるといい。夜のお出かけは機動性重視。髪をほどいて、ぺった城崎に来てからあんまり着飾らなくなったそうだ。ま「時々大阪に行く時に、あれ?な格好で、心持ち俯いて歩く。に会うから飲み屋さんに辿り着けないんですよ。まぁ飲み屋さんで会うのもだいたい知り合いなんですけど」城崎の中心地から少し歩いた所に「海猫」という店がこの時一緒に飲んでいた同僚のひとり、台湾出身のファンくんは、3月で母国へ帰ってしまうそうだ。派遣やバイトで来ている同僚はいずれこのまちを離れる時がくる。ファンくんから台湾語をいくつか教わった。そして瀬羅さんは日本語を教えた。お酒が好きな瀬羅さんは、まず「お酒の種類、飲み方、量の順に伝えるんやで」りだ。「お母さん!麦のロック1杯!」「そう言えば、違う旅館の仲居さんから、流暢な日本語でお酒を注文する台湾人がいるってウワサになってた自然体でいられる観光地13

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