豊岡での医療 ~子どもの受診~

前回からの続編です。
今回は、子どもの受診について。
突然ですが、みなさんは病院にお世話になる回数って年間どれくらいありますか?
持病がある方、家族が治療中の方、それぞれに事情があるかと思います。
私は長男を妊娠するまで、病院にお世話になるということは
年間で1回か2回ある程度でした。
それが2児の母になってからは、病院へ行く回数が格段に増えました。
昨年を振り返っても、
インフルエンザやノロウイルスの流行性疾患で小児科受診、
皮膚の乾燥で皮膚科受診、
前歯におもちゃの欠片が入り込んで歯科受診、
目にばい菌が入り眼科受診……。
思い当たるだけでも、これだけあります。
とにかく予想もしないタイミングで、子どもが体調を崩すことが多々ありました。
これが1回の受診で終わらないのですから、
できれば行きたくもないものだけれど、病院には昨年だけで10回以上はお世話になってます。

いつもお世話になっている小児科医院は、あかまつ小児科。
豊岡市内にあり、私の家から車で10分程。駅からも10分程。家から一番近い小児科医院です。
豊岡市内の小児科は、前回の「はじめての受診編」の記事を参照ください。
リンク内の病院情報に、診療科、診療時間、休診日などが掲載されていますよ。
実はこちらには、私自身も幼い頃に診てもらっていたのです。
子どもながらに、先生に診てもらうと少し安心した気持ちになっていたことを憶えています。
ではでは今日は、次男が手足口病になった時の話を。
写真があるとより分かりやすいのですが、発疹の写真なんて見せられないのでイラストでお届けします。
1.手足口病って?

手足口病は、口の中や、手足などに水泡性の発疹がでます。子どもを中心に夏に流行する、お母さんたちにとっては馴染みのある疾患だと思います。
ウイルスに感染してから3~5日後に、口の中や手のひら、足底や足背などに2~3㎜の水泡性発疹ができます。発熱はあったりなかったり。あまり書き出すとキリがないので、病気についてはこの辺で……。
2.発熱
その日、朝からいつもよりグズグズと言いながら、保育園へ登園していった次男。
私もこの日は、お店のお手伝いでした。
お昼前に保育園から電話がかかってきました。
「お熱があるのと、身体にぶつぶつが出ています。お迎えをお願いします~」と…
保育園からの着信イコール、ほとんどの確率でお迎えです。
朝のぐずぐず言っていた様子と、体調不良が一気に結びつく瞬間です。
共働きの夫婦にとっては、急なお迎えは一大事です。
お店の一部のコーヒースタンドを閉めて、ひとまず保育園へ迎えに行きました。

迎えに行くと、おでこに冷えピタを貼って、ヨロヨロと向かってくる次男。
39度近い発熱に、手首や口の中に発疹も発見。「手足口病か~」と内心ほぼ確定……。
次男を心配する気持ちと同時に、今日の仕事をどうするかという思いや、保育園の登園禁止期間があったか、看病の頼める人がいるかなどが頭の中を駆け巡っていました。いやはや、共働き子育てのあるあるですよね。
3.受診の電話
すぐにあかまつ小児科に電話。
あかまつ小児科は基本的には予約制。ほかに、直接その場に行って、待ち続ければ空いた時間に診てもらえるという方法もあります。
予約優先制なので、受診患者の多い日は、随分遅い時間になってしまうことも多々あります。
無限に待ち続けるのは辛いので、私はいつも遅くなっても予約時間を確保します。
この日は昼前に電話して、珍しく今すぐ行けばすぐに診てもらえるというとに!ラッキー!
すぐに向かいました。

4.受診
到着したら、窓口に保険証、診察券、乳児医療証を提出します。
(豊岡市は「乳児医療証」を提出すると、受診料が上限400円になります(所得制限あり)。
近隣の自治体では小児医療が無料の地域もあうようなのですが、個人的にはコンビニ受診が増えすぎない、ちょうどいい金額なのかなと思ってはいますが…。そりゃ、無料だと嬉しいですが。これは賛否両論ありますね…。)
待つこと1分ほどで、待合室へ。ラッキー!こんな日はほぼ無いです。

病状を医師に説明して、肺音の聴診、発疹の状態の観察など全身の状態を診察されました。
診断結果はやはり手足口病。
手足口病は特効薬がないので、病気自体には治療を行いません。
次男の場合は、鼻水が出るなどのカゼ症状を伴っていたので、カゼ症状を抑える薬とビタミン剤が入った内服薬が処方されました。
口内炎がひどいと食事がとりにくくなるから、口当たりのやさしい食事をとるようにと。
あとは食べられないと脱水症状を起こすことがあるので、その際は再度受診をするようにと指導を受けました。
保育園はというと、手足口病に登園停止期間の規定はありませんので、
ふつうの食事ができて、解熱してから登園するように、とのことでした。
向かいにある薬局で薬を受け取り、帰宅しました。
※ちなみに前回の記事にも書きましたが、町の小児科で対応できない症状となると、この後に公立豊岡病院を受診する流れとなります。

5.自宅での看病

思ったよりも口内炎がひどくなくて、食事は何でも食べてくれて一安心。
だけど発熱があるため、ぐったりしていた次男。
身体にだるさもあるためか、ご機嫌もナナメ。
39度近い発熱。
「手足口病の発熱が長くは続かないことも聞いていたけど、明日の保育園は厳しいか…」と頭の中で再び作戦会議。
残った仕事をどうしようか、家族でほかに看れる予定の人がいるかどうか、そんな中でも考えます。
豊岡には病児保育をしてくれる場所は、1か所だけ。
利用できる病児の店員は4名で、事前の登録が必要のようです(緊急は除く)。
料金は食事がついて2000円(所得に応じて異なる)。
利用するには医師連絡票といって、診察の際に医師に診断書のようなものを書いてもらう必要があります。
これにも、病院で作成料がかかります。
思ったよりも、手間とお金がかかるなぁと思ったのは私だけでしょうか?
(こんなこと正直に書いたら、怒られるかな…)
書き始めると長くなるので、リンクを貼っておきますのでご参照ください。
→豊岡市病児保育の案内:https://www.city.toyooka.lg.jp/kosodate/kosodateshien/1001498.html
→豊岡で病児保育を行っているチャイルドケアセンター:http://houyuukai.jp/publics/index/13/
結局この日は近所にいる祖父母も頼れず、慣れない環境に病気の我が子を預けることは胸が痛むなぁと。
やむを得ずコーヒースタンドをお休みして、次男の看病に専念しました。
6.その後
翌日には熱が下がり、元気に回復した次男。
食事もしっかりできたため、脱水の危険もありませんでした。
全身に広がる発疹も、痛がることや痒がることもなく、1週間ほどで完治していきました。
そんなある日のカミノ家の、子どもの受診から見える豊岡の医療事情でした。
わが子のことは、自分のこと以上に神経質になってしまうものです。
信頼して受診ができるよう、病気になった時の流れが自分の頭の中にあるといいかもしれませんね。
核家族で緊急時に子守りがどうしても頼めないことが予想できる家庭は、
あらかじめ病児保育ができる園に相談して、事前登録しておくと安心かもしれません。
緊急受診などは次回へ、つ・づ・く……。
それではまた!