Person
永瀬倖大(ナガセ コウタ)
略歴
1995年生まれ。
大学卒業後に協力隊として活動開始。卒隊後、兵庫県版の地域おこし協力隊(地域再生協働員)としても3年間活動。
協力隊活動時期
2017年4月~2020年3月(豊岡市地域おこし協力隊)
協力隊の活動内容
コウノトリの生息地保全
現在の仕事
日本コウノトリの会 スタッフ
協力隊になろうと思ったキッカケは?
大学時代に、城崎町の楽々浦(ささうら)地区・飯谷(はんだに)地区で漂着ごみの調査をしていた時に初めてコウノトリを見て、その大きさに驚いたのがきっかけです。
当時は環境保全に取り組む自治体があまりありませんでしたが、豊岡市は長年コウノトリの野生復帰に取り組んでおり当時から先進的に環境保全に取り組んでいる自治体だったので、自分も関わりたいと思いました。そう思っていたタイミングで、コウノトリの生息地保全に関する協力隊を募集していたので、応募しました。
活動中の印象に残っていることは?
日本全国や海外の人たちと交流できたことです。
コウノトリをきっかけに自分も日本中を回って、行く先々でコウノトリのことについて話したり、日本を訪れた韓国の人とも交流したりしました。ラムサール条約のつながりで韓国に行かせてもらうこともできました。
特定の方との交流に加え、多くのいろんな人たちと交流できたのがとても楽しかったです。
現在、豊岡の暮らしで楽しんでいることは?
山椒の仕込み
コウノトリを観察すること
今後の目標やチャレンジしたいことは?
全国の人にコウノトリや野生復帰の取組みについて知ってもらうことで、コウノトリの生息地を保全する活動を広めていきたいです。また、コウノトリは日本だけでなく韓国や中国、台湾などと行き来する渡り鳥なので、そういった国々とも交流や情報交換をしていきたいと考えています。
これからもコウノトリが野外で暮らし続けられるようにするには、何よりエサ場の確保が必要です。コウノトリのエサ場となる田んぼや湿地などの環境整備には費用がかかります。生態学的なアプローチはもちろん重要ですが、経済的な観点からのアプローチも含めて考えていくことで、コウノトリの暮らしを支える自然環境を保全する活動の持続可能性を高めていきたいです。