豊岡市の魚屋が書く!松葉がに漁解禁!

いよいよこの日がやってきました。

城崎で魚屋を営む我が家にとって、盆暮れ正月以上に大切な日。

 

そう、それは…。

“松葉がに漁解禁日”

我が家では“かに様”と崇めている松葉がにの漁が

11月6日より解禁となるのです。資源保護の為、漁期は約5か月。

これから3月中頃まで、怒涛の日々が繰り広げられます。

私は、2000年10月こども英会話の講師を辞め、魚市場で働く夫と結婚。

生まれ育った姫路を離れ、大阪へ。

その後、夫の実家が営む城崎温泉の魚屋を継ぐ為城崎へとやってきました。

城崎温泉と日本海の美味しい魚にすっかり魅了され、

今では魚介で四季を感じる豊岡での暮らしを満喫しています。

豊岡市の北部に位置する城崎では“かに前”“かに後”という言葉があり、

かにシーズン中は結婚式やお祝い事等は極力控える…という暗黙のルールがあります。

 

ちなみに今年も忘れかけていましたが、私達もその昔

類にもれず10月29日に結婚式を行いました。

16年前。ミレニアム婚です。どうでもいいですが。

どちらも今よりだいぶ細い…。

背景の船も漁船ではなくお洒落な遊覧船。

船上ウエディングでした。

そんな事はさておき、ここからは解禁日前夜に行われる

“出港式”から“”初競り終了”までを

津居山漁港買受人の妻目線でお伝えしたいと思います。

 

という訳で、今期の“かに前”期間はこれにて終了致しました。

 

友人との楽しいひとときも、大好きなビールも、しばらくおあずけです。

今後遊びのお誘いは“かに後”にお願いします!

現在の私と夫

やはり16年という歳月は人を変えますね。

 

11月5日 9:00pm

津居山港にて出港式が行われる。

市長をはじめ来賓の方々、松葉がに漁の関係者が一堂に会し、

豊漁と海の安全を祈願。

全員の願いはただ一つ。

今年も豊漁で、事故なく怪我なく無事に漁期が終えられます様に…。

出港式では各漁船に栄養ドリンクと爆竹が配布されます。

玄さん(豊岡市のゆるキャラ)も豊漁と安全を願い、凛々しい表情で式を見守ります。

 

11月5日 9:30pm

大型船(二本線)・小・中型船(一本線)の計14隻が、

爆竹の音が響き渡る中、暗黒の海原へと次々に出港。

等間隔で港を後にします。

ちなみに一本線、二本線とは…。

 

大型船には二本、小・中型船には一本、船体に線が描かれています。

一目で分かる船種別の暗号線。

どちらも底引き網漁を行う大きな船です。 

小型とは言え相当大きい。

こちらは大型の二本線。操舵室の下に線が二本。

危険な夜の海へと命をかけて漁に出る、そんな漁船を

見送る漁師家族の不安な心中は察するに余り有る…

 …と、漁師の奥さんにその心情を尋ねてみますと。

“頑張っていっぱい獲ってこいよ~!!”との事でした。

(カニがたくさん獲れれば獲れた分だけ、お財布が潤うそうです。)

 

まさに明暗を分ける松葉がに。

※もちろん安全で無事に帰ってきてくれる事が大前提!でのご意見です。

 

11月5日 10:00pm

津居山港から少し離れた海上に、一列に並ぶ漁船の灯り。

まるで蛍の光の様に点在する灯りは幻想的でとても綺麗です。

津居山港を出た船は、一旦ここに整列します。

そして午後10時頃、一斉に各々の“お目当ての漁場”へと向けて

大海原へと繰り出します。

 

11月6日 12:00am

目的の場所へ到着した船は、日付が変わると同時に網入れを開始。

ここでいよいよ松葉がに漁が本当の意味での“解禁!”となります。

 

初競り編へと続く…。

 

この記事を書いた人

桶生美樹

2000年10月、こども英会話の講師を辞め、魚市場で働く夫と結婚。姫路から大阪へと移り住む。2002年日韓ワールドカップ終了後、サッカーをこよなく愛する夫が大阪の魚市場を離れ、実家が営む城崎温泉の魚屋を継ぐ為城崎へ。城崎温泉と日本海の美味しい魚にすっかり魅了され、魚介で四季を感じる豊岡での暮らしを満喫中。3児の母。

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