アーケード上の近代化遺産!?豊岡まち歩きのススメ

豊岡駅前から街の中心を横断する駅通商店街を真っ直ぐに歩く。

ここだけを見ると地方都市にならどこにでもありそうな景色ですが、

もう少し先に歩くと豊岡の隠れビューポイントと言われる歩道橋に到着。

そこにはアーケード越しで見えなかった景色が広がります。

ずいぶんと印象が変わりますね。

同じ場所にいても、視点をかえるとまったく新しい景色に見えてくるわけで。

昭和初期のモダンな建築群に目を奪われます。

可愛い窓飾りが印象的な老舗の紳士服店BOBさん。

壁面の意匠や窓飾りは周りの景観に合わせられたそうです。

1960年代アメリカ東海岸の学生に広まっていた

アイビーファッションの代名詞だったVANというブランドを

当時唯一扱っていたお店で、

地元の若者にとっては憧れの場所だった

というエピソードも何ともイイ話。

こちらも素敵なデザイン。

室外機と電柱さえなければ……

さながら伝統あるヨーロッパ旧市街地の趣です。

知る人ぞ知る、建築好きにとっては有名な話ですが、

これらは1925年(大正14年)に発生した

「北但大震災」の後に一斉に建てられており、

防災・安全に配慮された、

当時の最先端であったコンクリート建築で

「豊岡復興建築群」と呼ばれています。

こういった近代化遺産とも呼べる昭和初期の建物が

これだけまとまって残っているのは、

全国でも珍しいそうです。

「復興建築」の建物を見ていると、

日本人ならではの感性に

最先端の西洋文化をミックスしていった過程が感じられて、

伝統的な日本家屋ともまた違った魅力があります。

よそ者の自分としては、

初めてこの街を訪れた時から、

これは豊岡らしさの代名詞だなぁと思っていたのですが、

地元の皆さんはどう感じているのでしょーか?

SNSにアップした反応からは、

意外と地元の人ほどその存在を知らない様で、

当たり前の景色として見慣れてしまって気にもとめない、

よくある話なのかもしれません。

こんな素晴らしい財産が街の至るところに残っているのに気が付くと、

見方が変わって何気ない日常風景に愛着が湧いてきますね。

どこに繋がっているのか気になる小さな路地も多し。

何だか画になります。

個人的には、

豊岡の歴史ある町なみを通じ、

震災から街を復興させた先人達の精神に触れることが、

これからの豊岡らしさを考えるきっかけになる気がしています。

伝統に敬意を払いつつ、

若い感性が革新していく。

まさに「古きをたずねて新しきを知る。」

そんな感覚を体験できる街になればとってもCOOL。

小さな街ですが、

ここにはそんな素材が沢山詰まっているように見えるのです。

こんな街はなかなか無いと思いますよー。

そんなわけで、

暖かい日差しが気持ちの良いこの季節。

少し視点を変えて豊岡の街を歩いてみてはいかがでしょう?

ついつい撮影したくなる。

そんな瞬間にたくさん出会えるはず。

この記事を書いた人

中原 大輔

岐阜県出身、料理とレコード屋巡りをこよなく愛する楽天家。大手ITメーカーに就職するも、人生に疑問を感じドロップアウト。篠山市で観光PR会社設立、古民家でのオーガニックカフェ開業を経て、一般社団法人ノオトに参画しつつ個人事業も行う。各種マルシェの立ち上げや、食を通じた企画が得意。稲作3年目。

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