豊岡では当たり前!? 市内全保育・幼稚園で行う「運動遊び」

私は豊岡に約20年前にUターンした現在小学校2年の息子と4年生の娘を持つ父親です。
高校卒業後10年間、東京などで暮らしていました。Uターンした当時は、このふるさとであまり楽しく過ごせなかったことを思い出します。しかし今では、家族とともに楽しく過ごしています。なかでも子どもたちの教育についての市の取り組みにはとても満足しています。

『文武両道』は多くの保護者が子育ての理想の一つとして挙げられるのではないでしょうか。

豊岡市では、子どもたちが心身ともに健やかに成長できるように、保育園や幼稚園では動的な遊びを日常保育の中に積極的に取り入れています。「運動遊び」担当職員が市内の全保育・幼稚園・子育てセンターなどを巡回訪問し、幼児期における「運動遊び」事業というものがあります。
「運動遊び」とは聞き慣れない言葉だと思います。もう少し説明すると、子どもたちに身体を動かすことが好きになってもらいたいと長野県の松本短期大学名誉教授の栁沢秋孝先生が考案された運動プログラムで、豊岡市では導入して今年で丸10年の取り組みになります。
このプログラムの目的はまとめると主に下記の4つです。

  1. 体を動かして遊ぶことが大好きな子どもを育む。
  2. 人とかかわって遊ぶことが大好きな子どもを育む。
  3. 人の話が聞ける子ども(明るくけじめのある子)を育む
  4. 挑戦意欲のある子どもを育む

平成19年度から各園で取り組みが始まりましたが、運動遊びに加えて、各園独自にいろんな取り組みが始まりました。

例えば、日高幼稚園では、年少児(4歳児)は、外の遊具でサーキット遊びを楽しんでいます。春の入園したての頃は、おそるおそるジャングルジムに登っていた幼児も、秋には一番高い所までスイスイと登れるようになりました。うんていも、少しずつ上達してきました。手にマメができることを勲章としながら、挑戦しています。

元気にワニさん歩きを楽しむ園児たち
(きよたき認定こども園)

五荘奈佐幼稚園では、毎日の運動遊びの他に裏山探検をしています。園児たちは、林の中を自然の心地よさを感じながらかけめぐって遊んでいます。細い山道を登ったり降りたり、丸太の階段も、しっかり足を踏みしめて歩いています。途中でたけのこを見つけたり、いろいろな形の葉を見つけたりして喜ぶ姿も見られます。

八代保育園では、運動あそびの中に足指体操やジョギング、雑巾がけも取り入れ、経験の幅を広げられるよう努めています。自然の中にも積極的に出かけます。散歩の中にも体づくりの要素が隠れています。友だちと一緒に楽しく体を動かして、元気いっぱいです。自然に囲まれた園では毎朝、澄み切った空気の中を元気にジョギングしています。 よじ登る力も、踏ん張る力も、とびこえる力も、体のバランスを保つ力なども、自然の田畑や川や山と関わりながら身につけられるこの環境を存分に生かしています。

勇気を出して、鉄棒で前回り降り。
初めてのチャレンジでこわかったけど、勇気を出して「くるりんぱ。」
指導員の頭に足が当たっちゃってゴメンね。
(豊岡めぐみ幼稚園)

友だちと合体して大きなお芋に変身。
ゴロゴロ回って楽しいね。
(蓼川第二保育園)

今では、市の指導員が2人体制で、市内の36園を年3,4回程度、さらには29の小学校(小学校1年生)を年2回程度巡回しています。

保育者からは「子どもたちが運動遊びを楽しみにし、身体を動かして遊ぶことが好きになった」という声や、「親子で体を動かして遊ぶ機会が増えた、又は子どもといっしょに体を動かして遊ぶようにしている」「豊岡市で運動遊び事業が導入されて良かったと思う」という声がたくさんあります!

また、ある保護者からは、「園でしてきた動きを家でしてくれる。妹とこうやるんだよって言いながら、親子で楽しんでいます。家にいると親は家事ばかりになりますが、スキンシップもできる遊びで親子に楽しく大切な時間になっています。~中略~子ども自身に“やればできる”“あきらめない事の大切さ”を実感してほしい。」という感想が送られてきました。

このように全国的にも珍しい運動遊びを通して、子どもたちの心も身体もしっかりと育んでいく。そんな教育が豊岡市の日常として行われています。

この記事を書いた人

西垣義嗣

FMたじまパーソナリティ・豊岡市英語遊び指導員。
1988年、アメリカ留学後に京都の建設会社に入社。
1994年にUターンして英語塾を経営。現在は、豊岡市英語遊び指導員、高校の英語教師、地元FMのパーソナリティ、兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科に在学中など幅広く地域活動を行っています。

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